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Favites virens (Dana, 1846)  

オオカメノコキクメイシ

Meruliniidae Verrill, 1865 サザナミサンゴ科

Favites Link, 1807 カメノコキクメイシ属

撮影:杉原 薫(中種子町馬立の岩屋、水深6m)

 

莢の長径は8mm〜1.6cm。

成長形:準塊状〜塊状群体。

軟体部の色彩と特徴:褐色〜緑色。群体表面や一部の個体の莢内が不規則に黄色または灰色がかり、まだら模様に見えることが多い。莢壁が薄く突出しないため、個体がドーナツ型に盛り上がって見えることはない。

骨格の特徴:個体配列はプロコイド型〜セリオイド型。個体は円形〜多角形。莢は長径8mm〜1.6cmで、その中間くらいの個体が多い。莢壁は薄くて突出しない。隔壁・肋は5次まで発達し、莢壁上縁で突出しない。プロコイド型群体の場合、莢壁上部が平坦に見える。1〜4次隔壁は薄く、莢壁上縁でほぼ等間隔に配列する。隔壁の傾斜は様々だが、群体ごとにはよく揃う。1次・2次隔壁は軸柱まで達し、その内縁にパリ状葉が発達することがある。3次隔壁は軸柱のやや手前まで、4次隔壁は3次隔壁内縁のさらに手前までしか伸びない。これらの隔壁内縁は、低次隔壁のほうに湾曲して融合することもある。5次隔壁は非常に短く、莢壁上縁と側面でわずかに発達する。1〜4次肋は短くほぼ同じ長さで、1〜4次隔壁に比べるとやや厚い。隔壁・肋の上縁には鋸歯が、鋸歯の表面と隔壁・肋の側面には顆粒状突起がよく発達する。隔壁の鋸歯はローブ状で、莢の下方のものほど突出する。軸柱は、長径が3〜4mmほどの円形〜楕円形。

生息環境:礁斜面や岩礁斜面の水深10m以浅で見られる。

国内での分布:和歌山県串本・長崎県上五島若松島以南。種子島ではたまに見られる。

補足:本種はVeron et al. (1977)でFavites flexuosa (本ガイド未掲載種)のシノニムにされている。しかし、本種の隔壁の形状や次数ごとの配列パターンは、F. flexuosa よりもむしろDipsastraea favus ナミキクメイシに類似する。よって本種とF. flexuosa は、別種であると思われ、その分類学的位置についても更なる検討が必要であろう。オオカメノコキクメイシの和名を担うのは本種。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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