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Cynarina lacrymalis (Milne Edwards and Haime, 1848)  

コハナガタサンゴ

Lobophylliidae Dai and Horng, 2009 オオトゲサンゴ科

Cynarina Brüggemann, 1877 コハナガタサンゴ属

撮影:野村恵一(中種子町馬立の岩屋、水深13m)

 

隔壁の鋸歯はローブ状。

成長形:固着性の単体で、円柱状〜楕円柱状。ごく稀に、5〜6個体がファセロイド型に配列した花束状群体になることがある。

軟体部の色彩と特徴:主に淡褐色〜淡緑色。鮮やかなピンク〜赤みがかったものもある。ポリプは昼間でも伸びており、半透明の外套膜が個々の隔壁を包み込むように泡状になったり、風船のように個体全体を包み込むように膨らんだりする。後者では、口盤を中心に複数の白い斑紋が同心円状に見えることがある。

骨格の特徴:個体は楕円形か短軸側が凹んだいびつな楕円形。前者では莢の長径は最大で7cmほど、後者では9cmほどになる。隔壁・肋は5次まで発達し、莢壁上縁で厚くよく突出する。隔壁の厚さや莢壁上縁での突出度合は次数ごとに明瞭に異なるが、肋は厚さも長さも次数によらずほぼ同じ。隔壁の傾斜は緩やかで、1〜3次隔壁は軸柱まで達する。4次・5次隔壁は軸柱には達せず、4次隔壁は軸柱のやや手前で、5次隔壁はさらにその手前で、湾曲しながら3次・4次隔壁に融合する。隔壁上縁にはローブ状の大きな鋸歯が形成され、低次隔壁ほど大きくて厚い。鋸歯の形状や間隔は、1〜3次隔壁では不揃いだが、4次・5次隔壁ではよく揃う。一方、肋の鋸歯は莢壁上縁近くでよく発達する。それらは次数によらずほぼ同じ大きさで、先端がやや尖り、大きさも間隔もよく揃う。隔壁・肋の表面には、顆粒状の装飾がびっしりと発達する。軸柱は楕円形で大きく、莢の長軸方向の長さの約1/3を占める。これらは、隔壁内縁から伸びた多数の糸状のトラベキュラが密集して形成さるのがよく分かる。

生息環境:砂泥が堆積するような礁斜面や岩礁斜面の水深20m以深で見られる。開放的な湾ではそれよりも浅いところで、遮蔽的な湾では水深10m以浅でも見られる。

国内での分布:静岡県西伊豆・長崎県対馬以南。種子島では稀。

 

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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