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Acanthastrea cf. lordhowensis Veron and Pichon, 1982

カクオオトゲキクメイシ

Lobophylliidae Dai and Horng, 2009 オオトゲサンゴ科

Acanthastrea Milne Edwards and Haime, 1848 オオトゲキクメイシ属

撮影:深見裕伸(西之表市浦田湾、水深5m)

 

莢の長径は8mm〜1.3cm。

成長形:被覆状〜準塊状群体。長径5〜15cmほどの小さなものが多い。

軟体部の色彩と特徴:主に淡緑色や淡褐色で、赤色などの鮮やかな色彩になることもある。群体表面が不規則なまだら模様になったり、莢内〜個体境界が同心円状に異なる色彩になったり、莢壁上縁で低次隔壁相当部が白くなったりすることもある。軟体は肉厚だが、群体表面はザラついて見える。生時、個体間の境界は明瞭。

骨格の特徴:個体は多角形で、莢は長径8mm〜1.3cm、完全なセリオイド型配列。莢壁は厚さ1〜2mmで、基部のほうがやや厚め。隔壁は4次まで発達するが、4次隔壁の発達が悪い個体も多い。莢の長径が1cmほどの個体で隔壁は26〜36枚程度。基本的に1〜3次隔壁は同じ厚さで、莢壁上縁で突出し、莢心に向かって緩やかに傾斜する。ただし1次・2次隔壁は、莢壁上縁で不規則に肥厚してさらに突出することがある。4次隔壁は短く、長く伸びても他の隔壁の半分程度まで。隔壁上縁の鋸歯は大きさや間隔が不揃いだが、莢壁近くの2〜3個は上方に向かってよく突出する。鋸歯の一部が円柱状に肥厚して、不規則に突出することがある。隔壁と鋸歯の側面には顆粒状の装飾が見られるが、まばらで目立たないことが多い。軸柱は円形〜楕円形で、長径2〜3.5mmと大きめ。同一群体内でも明瞭なものから不明瞭な個体まで様々。

生息環境:やや遮蔽的な岩礁斜面の水深15m以浅で見られる。

国内での分布:和歌山県串本・長崎県上五島若松島以南。種子島では稀。

補足:本種はこれまでAcanthastrea lordhowensis (本ガイド未掲載種)と同定されてきた。しかし両種には、個体の大きさ、隔壁の発達・配列様式、鋸歯の形状など多くの形態的特徴の違いが認められる。よって、今後更なる分類学的検討が必要と思われる。また本種は、A. aff.lordhowensis とも混同されているため、国内での生息状況を再検討する必要がある。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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