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Turbinaria sp.   

イボスリバチサンゴ(新称)

Dendrophylliidae Gray, 1847 キサンゴ科

Turbinaria Oken, 1815 スリバチサンゴ属

撮影:深見裕伸(中種子町馬立の岩屋、水深6m)

 

隔壁数は13枚前後と少ない。

成長形:被覆状または葉状群体。群体表面は不規則に波打つことが多い。

軟体部の色彩と特徴:淡褐色〜褐色。

骨格の特徴:個体は円形で、莢の直径は1〜1.3mm。莢壁が通常1〜1.5mmほど突出し、個体は押しつぶされたような円筒形に見える。まれに5mm近く突出した個体が見られる。群体表面での個体の分布は不規則で、個体同士が密接しながら同心円状に配列することもあれば、5mm前後離れていることもある。隔壁は13枚前後と少なく、等間隔に配列する。これらは莢壁側でやや厚く、莢心側に向かって薄くなりながら急傾斜で落ち込む。軸柱は複数のパリが集まってできた円丘形で、小さいものの肉眼でもよく認識できる。ただし、パリの発達が悪く、棒状にしか見えない個体も見られる。共骨は多孔質で、小さな円形の孔が等間隔で規則正しく開いており、スポンジ状に見える。共骨表面には単一尖端棘や細分尖端棘がよく発達する。棘の大きさや間隔はよく揃う。

生息環境:波浪の影響の少ない礁斜面や岩礁域の浅所や浅礁湖で主に見られる。

国内での分布:現時点では種子島のみから知られている。ただし本種はTurbinaria frondensウネリスリバチサンゴ、T. mesenterinaスリバチサンゴやT. reniformisヨコミゾスリバチサンゴと混同されており、国内での生息状況については再検討が必要である。

 

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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