(1/1)

 

Pavona sp.   

コブシコロサンゴ(新称)

Agariciidae Lamarck, 1801 ヒラフキサンゴ科

Pavona Lamarck, 1801 シコロサンゴ属

撮影:杉原 薫(西之表市浦田湾、水深5m)

 

個体の莢壁は明瞭。

成長形:被覆状〜準塊状群体。群体表面に直径と高さが数cmほどのコブ状部が不規則に形成される。また、群体周縁がわずかに葉状になることがある。

軟体部の色彩と特徴:主に褐色で、灰色に近い色彩のものもある。昼間でも群体表面にびっしりと触手が伸びている。

骨格の特徴:個体は長径3〜5mmの円形〜楕円形で、群体周縁のものほど楕円形になりやすい。個体配列は基本的にセリオイド型だが、群体周縁では隣接する個体との間隔が広くなり、サムナステロイド型になることがある。隔壁・肋は3次まで発達。1次・2次隔壁は莢壁上縁でよく突出し、軸柱まで達する。3次隔壁は、1次・2次隔壁と比べると薄く、長さ1/3〜1/2ほどで、軸柱に達することはない。群体葉状部の裏面に個体は形成されないが、長く薄い肋が発達する。これらは次数による違いが不明瞭で、ほとんど突出しないため、肉眼では分かりにくい。軸柱は大きく、円形〜楕円形の棒状で、出芽途中の個体では、扁平な板状になっていることが多い。

生息環境:礁斜面や岩礁斜面の水深15m以浅で見られる。

国内での分布:和歌山県串本・長崎県五島福江島以南。種子島では稀。

補足:本種はPavona explanulata ヒラシコロサンゴやP. duerdeni ハマシコロサンゴと混同されている可能性があり、国内での生息状況については再検討が必要。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


<< 戻る  (1/1)

●お問い合わせ: 国立環境研究所 生物多様性領域

〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 Email: biodiv.data@(この部分は削除してメールして下さい)nies.go.jp

 

Copyright © National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved.

Powered by Database Factory