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Isopora aff. cuneata (Dana, 1846)

ヒラニオウミドリイシ

Acroporidae Verrill, 1902 ミドリイシ科

Isopora Studer, 1878 ニオウミドリイシ属

撮影:深見裕伸(西之表市大原、7m)

 

中軸個体は判別しにくい。

成長形:被覆状群体。群体表面がコブ状に不規則に盛り上がる。

軟体部の色彩と特徴:主に淡褐色で、クリーム色になるものもある。

骨格の特徴:真上または斜め上を向いた多数の中軸個体と放射個体が、群体表面に密集して分布する。中軸個体は管状で、外壁が厚く緻密、外径2〜3mm、1〜3mmほど突出する。1次隔壁の長さ1/2〜2/3R。放射個体には、外径2mm前後の管状〜密着管状のものと、外径1mmほどでほぼ埋在した管状のものの2タイプが存在する。前者の管状個体は1〜2mm程度突出する。1次隔壁の長さはどれも1/2Rまで。共骨は粗く堅固な網目状で、表面には細分尖端棘が発達する。また突出した放射個体の側面では、細分尖端棘の一部が融合して蛇行細分尖端棘になることがある。

生息環境:波当たりの非常に強い礁縁〜礁斜面、岩礁斜面の岩盤上や巨礫上で見られる。

国内での分布:和歌山県串本以南。種子島では稀。

補足:本種はIsopora palifera ニオウミドリイシ(本ガイド未掲載種)と混同されており、国内での生息状況については再検討が必要である。本種は、群体形や放射個体の形状がI. cuneata (本ガイド未掲載種)とは全く異なっている。

* 種子島初記録種

 

 

 

 


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