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Acropora pruinosa (Brook, 1892)  

ヒメエダミドリイシ

Acroporidae Verrill, 1902 ミドリイシ科

Acropora Oken, 1815 ミドリイシ属

撮影:横地洋之(静岡県西伊豆町田子、水深5m)

 

第2分枝の直径は6〜8mm。

成長形:芝草状〜樹枝状群体で、群体の高さが20cmを超えることもある。開放的な湾の岩盤上では、高さが10cmに満たない芝草コリンボース状群体になることもある。

軟体部の色彩と特徴:緑色〜褐色。黄緑色などの明るい色彩の群体も見られる。

骨格の特徴:第2分枝まで発達。第2分枝は長さが5cm未満で、枝の下方では円柱形、先端1cm付近からは細くなって円錐形になる。また樹枝状群体の場合、多くの第2分枝は基部から1cmくらいのところで湾曲していることが多い。中軸個体が1つだけの第2分枝では、基部で直径6〜8mm。樹枝状群体の場合、第1分枝は10cm以上伸び、先端から8〜10cm付近で直径8mm〜1cmになる。先端から5cmほどの形状は第2分枝とほぼ同じ。第1分枝と第2分枝とのなす角は50〜70°。中軸個体は多孔質で、外径2〜3mm、突出程度は2mm未満。1次隔壁がよく発達し、長さ2/3〜1R。放射個体は着生管状で、外径2mm前後。開口部はきれいな円形で、1次隔壁は長さ2/3〜1R。共骨は網目状で、その表面に単一尖端棘や側偏棘が密集する。放射個体の側面では、これらの棘が一列に並んで肋状になることも多い。

生息環境:水深10m以浅の遮蔽的な湾の砂礫底や、開放的な湾の水深5〜10mの岩盤上などで大群落を形成しやすい。

国内での分布:千葉県館山・長崎県対馬以南、ただし正確な分布南限は不明。種子島では記録されていない。

補足:本種はこれまでAcropora tumida エダミドリイシと混同されていた。本種のタイプ産地は長崎県対馬。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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