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Acropora palmerae Wells, 1954  

マツカサミドリイシ(新称)

Acroporidae Verrill, 1902 ミドリイシ科

Acropora Oken, 1815 ミドリイシ属

撮影:野村恵一(中種子町大塩屋、水深2m)

 

第2分枝の直径は1〜3cmとばらつく。

成長形:被覆状〜指状群体。長さの不揃いな第2分枝が不規則に発達することがある。

軟体部の色彩と特徴:緑色〜褐色。

骨格の特徴:第2分枝まで発達するが、欠く場合もある。また、第2分枝先端に中軸個体が形成されていないものも見られる。よく発達した第2分枝は円柱形〜円錐形で、直径1〜3cm、長さ10cm未満。中軸個体は緻密で外径3mm前後、突出しない。1次隔壁は長さ1/2〜3/4Rで、同群体内でも個体によって様々。放射個体には、外径2mm前後で欠刻開口の管状〜よく開いた唇弁状のものと、1mm前後の密着管状〜埋在したものの2タイプが見られ、それらが群体表面に密集して分布する。両タイプとも1次隔壁の発達が悪く、長くても1/2Rまで。共骨は、放射個体の側面が肋状になることがあるが、大部分は網目状で、棘の発達が悪く表面は平滑に見える。

生息環境:波当たりの非常に強い礁縁から礁斜面の浅所(特に水深5m以浅)で見られる。

国内での分布:種子島以南。

補足:本種はAcropora aborotanoides トゲマツミドリイシやA. robusta ヤスリミドリイシ(両種とも本ガイド未掲載種)と混同されているため、国内での生息状況については再検討が必要。本種の新称和名は、ささくれて見える放射個体によって、群体表面が松ぼっくりの表面に似ることに由来する。

* 種子島初記録種

 

 

 

 


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