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Acropora japonica Veron, 2000  

ニホンミドリイシ

Acroporidae Verrill, 1902 ミドリイシ科

Acropora Oken, 1815 ミドリイシ属

撮影:鈴木 豪(中種子町馬立の岩屋、水深3m)

 

第2分枝の直径は5mm〜1.5cmで不揃い。

成長形:指状〜コリンボース状群体で、岩盤を覆うように成長する。内湾や水深10m以深の波浪の弱い環境下では、芝草コリンボース状群体になることもある。

軟体部の色彩と特徴:黄緑色や緑色のものが多い。

骨格の特徴:第2分枝まで発達。第2分枝は円錐形で、群体周縁で側方に長く伸びたものは円柱形に見える。太さや長さは不揃いで、枝基部は直径5mm〜1.5cm、長さ5mm〜2.5cm。隣接する第2分枝の中軸個体間の距離も不揃いで、1cm未満のところや3cm近く離れているところが混在。中軸個体は緻密で、通常はあまり突出しないが、ごく稀に1.5mmほど突出することもある。外径は2〜3mmのものが多いが、小さくて放射個体と区別がつかないものもある。1次隔壁はよく発達し、長さ2/3〜3/4R。放射個体は肥厚した密着管状で、開口部は円形で小さく、外径が1.5〜2mmのものと、1.2mm未満のものの2タイプが見られる。これら2タイプの配列は不規則なため、枝表面はでこぼこして見える。1次隔壁の長さは1/2Rほど。共骨は粗い網目状で、表面には単一尖端棘や側偏棘が並ぶ。

生息環境:波浪の影響をよく受ける岩礁域の水深5m以浅でよく見られる。

国内での分布:和歌山県串本・長崎県対馬〜種子島。種子島では普通種。

補足:本種のタイプ産地は宮崎県延岡市島浦。和名は野村・目崎(2005)に基づく。

* 種子島初記録種

西平・Veron (1995)での出現記録:A. striataとして記録した可能性あり

 

 

 


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