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平成31年度GOSATシリーズを用いた温室効果ガス排出量把握精度改善に関する技術開発委託業務(平成 31年度)
Improvement of greenhouse gas emission estimate using GOSAT series

予算区分
BH 環境-石油特会
研究課題コード
1919BH002
開始/終了年度
2019~2019年
キーワード(日本語)
二酸化炭素排出量,大都市,排出インベントリ
キーワード(英語)
carbon dioxide emission,megacity,emission inventory

研究概要

大都市圏と発電所等の大規模事業所は主要な温室効果ガス排出源として注目される。そのため、大都市レベルといった詳細なスケールの排出量監視にはGOSAT-2データに加えて、高精度な地上観測との連携が極めて重要であるが、大都市圏での地上観測の整備は遅れているのが現状である。また、地上観測ではCO2とCH4濃度観測に加え、CO2中の放射性炭素同位体比(14C/12C比)ならびに大気中酸素濃度、CO等を観測することにより、人為起源の二酸化炭素濃度を分離することが可能となる。
さらに、都市域では様々なCO2排出源が空間的に不均質に分布しているため、大都市圏での温室効果ガス排出量を詳細に把握するためには、GOSAT-2や地上からの大気中の温室効果ガス濃度観測に加え、大都市圏の住宅・業務・交通部門といった様々な排出源からのCO2排出量の時空間変動を調査する必要がある。
一方、2015年12月に行われた気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)ではパリ協定が採択され、世界各国が温室効果ガス削減に取り組むことが義務となった。各国の排出量は人為起源温室効果ガス排出量インベントリデータ(以下「インベントリデータ」という)の積み上げによるものであるが、新興国ではインベントリデータの整備がまだ十分にされていないことから、各国が透明性の高い排出量国別削減量報告を行うにはGOSATなど衛星からの監視・検証が有効となる。
そこで本業務では、GOSAT-2データを活用して大都市圏および国、地域レベルでの人為起源温室効果ガス排出量を把握することを目的とし、大都市圏を対象にした温室効果ガス濃度と炭素同位体等の地上観測の実施、大都市圏の温室効果ガス排出量の動的マッピング手法の開発、ならびに排出量インベントリの国地域への広域化と検証を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

平成28年度、平成29年度、平成30年度業務をふまえ、GOSAT-2データを活用して大都市圏および国、地域レベルでの人為起源温室効果ガス排出量を把握するため、(1)大都市圏温室効果ガス排出量把握のための地上観測の実施、(2)大都市圏におけるCO2排出量の動的マッピング手法の開発、(3)排出量インベントリの国地域への広域化と検証、を行う。

今年度の研究概要

(1)大都市圏温室効果ガス排出量把握のための地上観測の実施
東京都心2箇所(都心サイト)と東京郊外の2〜3箇所(郊外サイト)でCO2濃度とCH4濃度観測を実施する。一部サイトにおいては、放射性炭素同位体観測ならびに酸素濃度の高精度連続観測を行う。これまでに都心サイトで得られた観測データを用いて、東京都市圏における化石燃料起源CO2濃度を推定する。
(2)大都市圏におけるCO2排出量の動的マッピング手法の開発
エネルギー利用・交通量データを用いたCO2排出量推計手法の開発、リモセン・GIS解析によるCO2排出量ダウンスケール手法の開発、CO2排出量の動的マッピング手法の開発、動的マッピング手法の国内外主要都市圏への応用開発を行う。
(3)排出量インベントリの国地域への広域化と検証
世界主要都市における排出データ収集と比較解析、都市排出の空間分布把握を行う。また、GOSATおよびGOSAT-2において地表排出の逆推定において先験情報として使用されている人為起源CO2排出マップ(ODIACなど)の高度化に向けた情報収集および技術的検討を行う。

課題代表者

寺尾 有希夫

  • 地球環境研究センター
    炭素循環研究室
  • 主任研究員
  • 博士(理学)
  • 地学,理学
portrait

担当者