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琵琶湖に残る日本在来コイの歳時記:バイオロギングとバイオテレメトリ手法を併用した回遊行動の長期追跡(平成 31年度)
A long-term tracking of Japanese native common carp in Lake Biwa using bio-logging and biotelemetry in combination

予算区分
AN 所内公募B
研究課題コード
1920AN002
開始/終了年度
2019~2020年
キーワード(日本語)
バイオロギング,バイオテレメトリ,絶滅危惧種,固有種,回遊
キーワード(英語)
bio-logging, biotelemetry, threatened species, endemic species, migration

研究概要

日本在来のコイは大陸導入コイの蔓延により琵琶湖でのみ残存が確認されているが、産卵のために春〜夏に沿岸ヨシ帯を訪れること以外、その生活史はほぼ不明である。本研究は、生活史全体を考慮してこの貴重なコイの保全策を立案することを目的とし、特に秋〜冬の連続的な滞在深度データの取得と、琵琶湖の他のコイ科魚類で示唆されている産卵回帰性の検証を目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

本研究では、琵琶湖に残存する希少な日本在来コイを対象とし、沖合と沿岸にまたがる越冬・産卵回遊の詳細について、動物装着型の機器と湖内に設置した超音波受信機を用いて長期間の行動追跡をおこなう。特に、越冬場所と推測されている沖合深層での滞在深度と利用時期、ならびに、沿岸の同じ産卵場への回帰性の2点について調査する。
春夏の産卵接岸時期に琵琶湖沿岸でコイを採捕し、これに深度・水温ロガーと超音波発信器をとりつけて野外放流実験をおこなう。産卵回帰性の検証は、採捕地点とその周辺に設置した超音波受信機によりおこなう。2019年度は冬〜春までの100日間、2020年度は夏〜翌春まで最大300日間の深度・水温データ取得をめざす。

今年度の研究概要

コイの採捕は、4−6月に琵琶湖北東岸の丁野木川の河口付近で電気ショッカーを用いておこなう。実験を行う12月までコイを生簀内で蓄養し、放流時にはコイの背中にロガーを、腹腔内に超音波発信器を埋め込んで湖の中心付近で放流する。ロガーは、設定期間の経過後に魚体から切り離され、水面に浮上したものを回収する。超音波受信機を丁野木川およびその周辺(合計10か所)に設置し、接近したコイの個体識別番号を検出する。

課題代表者

吉田 誠

  • 生物・生態系環境研究センター
    琵琶湖分室(生物)
  • 特別研究員
  • 博士(農学)
  • 生物学,水産学,農学
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担当者