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市街地空間の構成要素が気温に与える影響の動的変化(平成 30年度)
The dynamic change in the relationship between urban spatial structure and air temperature

予算区分
KZ その他公募
研究課題コード
1718KZ001
開始/終了年度
2017~2018年
キーワード(日本語)
市街地,空間情報,気温
キーワード(英語)
Urban area,Spatial information,Air temperature

研究概要

急速な都市化等による市街地高温化により,熱中症被害,集中豪雨の増加,エネルギー需要の増加などが懸念されている.このような背景から市街地の熱環境に関する研究は多く,現在では放射収支,熱収支,乱流や拡散などを扱う熱環境シミュレーションモデルの構築が研究の主流となっている.しかし,こういったシミュレーションモデルの精緻化が進む一方で,得られた知見が実際の都市計画等に活用されにくいことが指摘され,その理由として都市計画や政策決定を担う人々が活用できるようなデータやツールの不足が挙げられている.市街地高温化問題への対策には,「人工排熱の低減」,「地表面被覆の改善」,「都市形態の改善」,「ライフスタイルの改善」があり,中でも,「地表面被覆の改善」は,その効果が大きく,対策が効果に直結しやすいという特徴がある.実際に,地表面の被覆や空間の構成の改変よる対策を講じるためには,空間を構成する地物と,地点の気温との関係が端的に示されることが理想的である.しかし,気温は,空間構成要素の物性,風環境,人工排熱等,複合的な要因によって形成されることから,実際にどの程度の範囲のどのような空間構成要素が,地点の気温に影響しているのかを単純に示すことは難しい.そこで,本研究は,「市街地の空間構成要素が気温に与える影響は常に同じでなく,季節,時間帯により,動的に変化している.」という点に着目し,このような動的変化のパターンを描くモデルの構築手法を考案し,提案することを目的とする.このようなモデルの構築は,自然的要素の影響など,物性の積み上げでは把握しきれない複雑な現象の全体像の把握に役立ち,計画やデザインのよりどころになるような実用的な知見の提供に資するものと考えられる.

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

2017年度は,1)空間情報データの整備,2)計量する対象(Class)と計量法(Metric)の選定,3)気温を説明しやすい空間情報指標の選定,4)気温と空間情報指標との関連の変動パターンを表す予備的モデルの構築,を繰り返し,モデル構築手法の検討を行う.
2018年度は,2つの対象地における評価結果の再現性を確認しながらモデルを改善する.また,助成機関が査読する研究論文,および研究報告書のとりまとめを行う.

今年度の研究概要

今年度は,2つの対象地における評価結果の再現性を確認しながらモデルの改善を行う.また,助成機関が査読する研究論文,および研究報告書のとりまとめを行う.なお,研究期間は2018年10月31日までである.

外部との連携

東京大学浅見泰司教授(研究代表者)との共同研究

課題代表者

蛭田 有希

  • 社会環境システム研究センター
    広域影響・対策モデル研究室
  • 特別研究員
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