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消費者が製品に期待する使用年数の実態と決定要因の分析:製品長期使用の実現に向けて(平成 30年度)
Analysis of expected product lifetimes from consumers

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1820CD015
開始/終了年度
2018~2020年
キーワード(日本語)
製品使用年数,長期使用,期待使用年数,要因分析,循環経済
キーワード(英語)
product lifetimes,product longevity,expected product lifetimes,factor analysis,circular economy

研究概要

製品の長寿命化やリユースによる長期使用の実現は持続可能な社会の実現に向けて欠かせない1つの方策である。社会における製品の実使用年数については、その調査・推定方法は確立され、実態もよく明らかになってきている。一方、製品の実使用年数は必ずしも消費者の期待する使用年数に見合っていないという指摘、報告がある。期待使用年数と実使用年数のかい離は使用年数延長のポテンシャルを示していると言えるので、製品の長期使用を促進するためには期待使用年数と実使用年数のかい離の実態を定量的に明らかにすることが必要である。また、製品の使用年数は製品の物理的耐久性だけでなく新製品の登場、消費者の価値観の変化などによる相対的な製品価値の低下にも影響を受ける。すなわち、耐久性や修理容易性以外にも長期使用実現の阻害要因が存在する場合がある。本研究では、製品の長期使用実現に向けた知見を得るため、消費者による製品の期待使用年数と実使用年数のかい離の実態とその要因について、定量的に明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

消費者が期待する耐久消費財の使用年数(期待使用年数)と実際の使用年数(実使用年数)のかい離とその要因を明らかにする。期待使用年数と実使用年数のかい離は製品の使用年数延長のポテンシャルを示すので、持続可能社会の実現に向けた製品の長期使用化のための方策提言に資する知見を提供することができる。具体的には、消費者アンケート調査に基づいて期待使用年数および実使用年数の実態を調査し、両者のかい離を製品や消費者の属性を考慮した形で明らかにする。また、保有製品の状況や保有製品に対する消費者の意識、製品の買替行動の実態等を調査し、それらを用いた多変量解析により、期待使用年数と実使用年数の決定要因を定量的に明らかにする。その要因および影響度を比較分析することで、期待使用年数と実使用年数のかい離の要因を定量的に明らかにし、製品や消費者の属性に対応した製品長期使用に向けた阻害要因とその改善による長期使用実現の可能性を整理する。

今年度の研究概要

過去に実施したアンケート調査の結果を活用して製品の期待使用年数の実態や傾向を予備的に分析する。その結果に基づいて、消費者による期待使用年数の決定要因、メカニズムの仮説を作成する。その結果をふまえ、製品の期待使用年数と実使用年数の実態把握、期待使用年数と実使用年数の決定要因の分析を行うための消費者アンケート調査を設計、実施する。具体的な調査対象品目は、欧州における研究事例との比較考察や東南アジア等の途上国における調査への展開を視野に入れて掃除機、携帯電話等のデジタル機器等を想定しつつ、特徴の異なる製品カテゴリから複数選定する。また、アジア途上国における同様の調査実施を想定し、その準備を行う。

外部との連携

東京大学、ノッティンガムトレント大学

課題代表者

小口 正弘

  • 資源循環・廃棄物研究センター
    基盤技術・物質管理研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (工学)
  • 工学,システム工学,化学
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担当者