- 予算区分
- AA 課題解決型
- 研究課題コード
- 1620AA031
- 開始/終了年度
- 2016~2020年
- キーワード(日本語)
- 生物多様性フットプリント,耕作放棄
- キーワード(英語)
- biodiversity footprint, field abandonment
研究概要
国際貿易にともなう生物多様性影響の定量化および国内の人口減少の下での人間社会と生物多様性・生態系の相互作用を定量化する。具体的には、3年目までに全球規模で国際貿易にともなう生物多様性影響を評価するための枠組みを構築し、人口減少下での生物多様性変化シナリオを構築する。5年をめどとして、国際貿易にともなう生物多様性影響評価のための指標に関するデータベースの整備に着手し、開発した指標や手法を行政・企業・NGO等と協働して生物多様性保全のための意思決定に活用できる体制を整える。また、人口減少下での生物多様性と社会動態の予測にもとづく生態—社会相互作用系の統合評価を行う。これらを通じて、生物多様性影響の最小化という観点からの資源利用の評価や、人口減少下における生物多様性保全に配慮した国土利用の検討に貢献する。
今年度の研究概要
サブテーマ1「資源利用による生物多様性影響」では、資源利用にともなう土地利用変化が生物多様性影響にあたえる影響を定量化するための指標を構築し、全球規模の土地利用・土地被覆および生物分布情報に関するデータ解析および指標値の算出・検証を行う。
サブテーマ2「人口減少下での生態系管理戦略」では、国内における廃村地域の現状を整理し、全国規模で廃村後の生物多様性応答を把握するための調査を実施し、各生物分類群への影響の定量化を行う。また、国内の土地利用および人口動態・気候シナリオに関連する空間データを収集・統合し、これらの諸要因を考慮した土地利用変化シナリオを出力する。