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シャシーダイナモによる排出ガス実態調査(H29)(平成 29年度)
Emission study of latest engine vehicles by chassis dynamometer

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1717AQ002
開始/終了年度
2017~2017年
キーワード(日本語)
車載排ガス計,粒子状物質,窒素酸化物
キーワード(英語)
Portable Emission Measurement System,Particulate Matter,Nitrogen Oxide

研究概要

車載型排ガス計を搭載した乗用車等を用いた実路での排出ガス排出量調査結果から、外気温度の違い等による各種排出ガス排出量の差異が大きいことが問題となっている。そこで、ガソリン車を対象として、外気温度の変化が排出ガス排出量に及ぼす影響をシャシーダイナモ試験により明らかにする。一方、2015年9月に米国で発覚したVW社のディーゼル乗用車の排出ガス不正を受け、車載型排ガス計の精度確認とともに、他社の車両についても、その実態把握が必要とされている。そこで、ディーゼルエンジン車を対象として、車載排ガス計を搭載して夏冬の実路走行調査を行うにあたり、その結果の正確さを担保するためのシャシーダイナモ試験を実施し、試験車両の基礎データを整理する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

平成17年排出ガス規制に適合する車両総重量が 3.5t 以下のガソリン軽量車に対して、シャシーダイナモ試験を実施する。走行パターンはJC08とし、車両断機状態として冷間時、暖機時の2試験を行う。計測項目は燃費(km/L)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、非メタン炭化水素(NMHC)、メタン(CH4)、アンモニア(NH3)、二酸化炭素(CO2)とする。
一方、平成21年排出ガス規制に適合する車両総重量が 3.5t 以下のディーゼル貨物車1台について、実路走行調査を行う夏期と冬期にシャシーダイナモ試験を行う。試験サイクルはJC08(25℃:ホット・コールド)、JC08(高温低温含む:ホット)、WLTC(Ex-high含む)、計測項目は燃費(km/L)、排出ガス排出係数(g/km)とし、対象とする排出ガスは窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、非メタン炭化水素(NMHC)、メタン(CH4)、二酸化炭素(CO2)とする。

今年度の研究概要

平成17年排出ガス規制に適合する車両総重量が 3.5t 以下のガソリン軽量車2台に対して、シャシーダイナモ試験を実施する。走行パターンはJC08とし、車両断機状態として冷間時、暖機時の2試験を行う。計測項目は燃費(km/L)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、非メタン炭化水素(NMHC)、メタン(CH4)、アンモニア(NH3)、二酸化炭素(CO2)とする。
一方、平成21年排出ガス規制に適合する車両総重量が 3.5t 以下のディーゼル貨物車1台について、実路走行調査を行う夏期と冬期にシャシーダイナモ試験を行う。試験サイクルはJC08(25℃:ホット・コールド)、JC08(高温低温含む:ホット)、WLTC(Ex-high含む)、計測項目は燃費(km/L)、排出ガス排出係数(g/km)とし、対象とする排出ガスは窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)、非メタン炭化水素(NMHC)、メタン(CH4)、二酸化炭素(CO2)とする。
なお、PMに関しては、測定すべきと想定される車両については、毎秒の粒径別粒子個数の測定も行う。

備考

平成28年度研究計画(1616AQ002)の継続課題である

関連する研究課題

課題代表者

近藤 美則

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 主席研究員
  • 博士(工学)
  • システム工学
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