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データロガーを用いた日本在来コイの琵琶湖沖合における行動パターンの解明(平成 29年度)
Behavioral patterns of Japanese native common carp in offshore water of Lake Biwa: a bio-logging approach to the study of deep lake fish

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1517CD028
開始/終了年度
2015~2017年
キーワード(日本語)
日本在来コイ,琵琶湖,バイオロギング
キーワード(英語)
Japanese native common carp,Lake Biwa,Bio-logging

研究概要

環境省のレッドリストで「絶滅のおそれのある地域個体群」として掲載されている「琵琶湖のコイ在来型」について、その保全に資するため、不明な部分の多い非繁殖期(秋から冬)の沖合における生活の様子をバイオロギングの手法により明らかにすることを目的とする。日本の自然水域に生息する在来コイは、大陸から導入されたコイとの交雑が進んでいるが、できるだけ純粋に近い在来型と導入型を放流実験に使用し、両型間の行動上の違いを浮き彫りにすることを目標とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

データロガーを装着したコイの放流実験は、琵琶湖におけるロガー回収の困難さから1シーズンに2個体(在来型、導入型それぞれ1個体)行うのが限界である。したがって、1年あたり秋と春の2シーズンの放流実験を3年繰り返し、最終的には在来型コイ6個体、導入型コイ6個体の行動データを取得して、型間の比較を行う。

今年度の研究概要

最終年度の今年度も、前年同様に秋と春の2シーズンの放流実験を行い在来型コイ2個体、導入型コイ2個体の行動データの取得を目指す。取得後に3年間に取得した行動データを比較検討し、在来型と導入型の間の行動パターンの違いを検討する。

外部との連携

東京大学大気海洋研究所の佐藤克文教授(katsu@aori.u-tokyo.ac.jp)および大学院生の吉田誠氏(mak@aori.u-tokyo.ac.jp)との共同研究。研究代表者は馬渕。

課題代表者

馬渕 浩司

  • 生物多様性領域
    琵琶湖分室(生物)
  • 室長(研究)
  • 博士(農学)
  • 生物学,水産学
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