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ネオニコチノイド系農薬が鳥類胚の発育に及ぼす影響と作用機序の解明(平成 29年度)
Elucidation of the effect and mechanism of neonicotinoid pesticide on development of avian embryo

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1719CD022
開始/終了年度
2017~2019年
キーワード(日本語)
鳥類,胚,ネオニコチノイド,農薬
キーワード(英語)
bird, embryo, neonicotinoid, pesticide

研究概要

本研究の目的は、鳥類(ウズラ)受精卵を用いて、胚発育に及ぼすネオニコチノイド系農薬の有害性を評価し、その作用機序を明らかにすることである。受精から孵化までの様々な発生段階において、ネオニコチノイド系農薬を定量的に曝露し、致死、発育不全および形態形成異常等のエンドポイントから、催奇形性の有無や低濃度でも奇形を誘導する「絶対過敏期」の特定を目指す。また、ニコチンとの有害性の比較を行い、脊椎動物では影響が低いとされているネオニコチノイド系農薬の生殖発生毒性の強度について明らかにする。鳥類は、哺乳類と同じ有羊膜類に属することから、発生・分化に関与する根本原理を比較しつつ、生態系の高次捕食動物全般に対する化学物質のハザードについて演繹することを目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究では、鳥類の胚発育に及ぼすネオニコチノイド系農薬の影響とその作用機序を解析するため、次の実験を予定している。ネオニコチノイド系農薬(アセタミプリド、イミダクロプリドおよびクロチアニジン等)を、孵化までの様々な発生段階にあるウズラ胚に定量的に曝露し、致死、発育不全および形態形成異常等の障害の発生について調べる。有害性強度の比較として、ニコチンによる影響も調べる。ネオニコチノイド系農薬による催奇形性や低濃度でも奇形を誘導する「絶対過敏期」の有無について調べる。分子生物学的な手法を用いて、形態形成遺伝子の発現変動について、その作用機序について調べる。さらに、キメラ作出技術を駆使して、ネオニコチノイド系農薬に曝露された神経堤細胞の分化能や移動能について解析する。

今年度の研究概要

鳥類胚培養技術を用いて、放卵直後から孵卵3日目までの胚形成期に、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジン等のネオニコチノイド系農薬あるいはニコチンを定量的に曝露し、孵化に至るまでの期間に致死、発育不全および形態形成異常等をエンドポイントして有害性の評価を行う。ネオニコチノイド系農薬の曝露量や時期と形態形成異常との関連を詳細に調べる。ネオニコチノイド系農薬による催奇形性の有無や低濃度でも奇形を誘導する「絶対過敏期」を探る。

課題代表者

川嶋 貴治

  • 生物・生態系環境研究センター
    環境ゲノム科学研究推進室
  • 主任研究員
  • 博士(理学)
  • 生物工学,生物学,畜産学
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