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アジアの生物多様性ホットスポットに分布する絶滅危惧種の生息域外保全の推進(平成 29年度)
Promoting ex-situ conservation activity for endangered species in the biodiversity hotspots of Asia

予算区分
AC 所内公募C
研究課題コード
1717AC001
開始/終了年度
2017~2017年
キーワード(日本語)
生息域外保全,アジア,絶滅危惧種
キーワード(英語)
ex-situ conservation, Asia, endangered species

研究概要

生息域外保全の一環で、アジアの生物多様性ホットスポット地域において、国立環境研究所が遺伝資源保存活動を推進し、絶滅危惧種の保全状況を改善する。この活動を通して「愛知ターゲット20・戦略目標C・目標12*」の実現に貢献する。(*愛知ターゲット20・戦略目標C・目標12:2020年までに、既知の絶滅危惧種の絶滅及び減少が防止され、また、特に減少している種に対する保全状況の維持や改善が達成される。)

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:

全体計画

アジアの生物多様性ホットスポットと言われている地域において、絶滅危惧種の遺伝資源(培養細胞、生殖細胞、DNA等)を長期に凍結保存する体制の構築を行う。具体的には以下の動物分類群を主な対象とする。サイ類、霊長類(特にオランウータン)、野生ネコ科動物(特にスマトラトラ)およびクマ類(特にマレーグマ)。体制構築の際には、国立環境研究所がアジアの関連研究機関や国内外の動物園(シンガポール動物園、よこはま動物園、横浜市繁殖センター等)等に対して技術的なサポートを実施する。また、情報共有ネットワークのハブとして、国立環境研究所が、アジア地域で行われている遺伝資源保存に関する情報を集約するとともに、同様の活動を実施しているサンディエゴ動物園やスミソニアン博物館と情報共有を行う。

今年度の研究概要

1,ネパール・チトワン国立公園において、インドサイの試料採取を継続するとともに採取試料を利用してDNA解析を実施する。
2,シンガポール動物園における遺伝資源凍結保存施設立ち上げ。
3,マレーシア・サラワク州において、絶滅危惧種の遺伝資源保存体制構築に関してSarawak Forestry Cooperationと打ち合せを行う。

外部との連携

ネパール: 国立公園野生動物保全局、BEAR RESEARCH AND CONSERVATION NEPAL
シンガポール: シンガポール動物園
インドネシア: インドネシア科学院(LIPI)
マレーシア: Sarawak Forestry Cooperation
日本: 横浜市繁殖センター

課題代表者

大沼 学

  • 生物多様性領域
    生態リスク評価・対策研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(獣医学)
  • 獣医学,生物学
portrait

担当者