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陰毛を用いた短半減期化学物質の中長期曝露バイオマーカーの検討(平成 28年度)
Research of growth speed of pubic hair for exposure biomarker

予算区分
NA 寄付
研究課題コード
1616NA002
開始/終了年度
2016~2016年
キーワード(日本語)
曝露バイオマーカー,陰毛
キーワード(英語)
Exposure biomarker,Pubic hair

研究概要

 環境保健の分野において、化学物質の曝露実態を明らかにし、疾病予防に役立てていくためには、より実用的で簡便な曝露評価手法を得ることが不可欠である。生体側に記録された情報から曝露を見積もるバイオマーカー法において、どの生体試料を用いるかは個々の物質の代謝・排泄の経路、代謝速度等を考慮して決定される。短半減期化学物質の場合、血液や尿中濃度が反映しているのは数時間から数日と短いことが多く、一般的に用いられる血液や尿中濃度では、複数回の生体試料採取を要する可能性も指摘されている。より長期間の曝露を反映する生体試料として、頭髪や脇毛、陰毛、爪中濃度がバイオマーカーとして考えうる。このうち、陰毛中濃度はその形成期間の血中濃度を反映し、頭髪に比べて外部汚染が少ないことから、長期的な生体曝露指標として有力な候補である。しかしながら、陰毛中濃度を曝露のバイオマーカーとして利用されたことは乏しく、反映する曝露の期間や、曝露量との関連についても明らかではない。
 本課題では短半減期化学物質の中長期曝露のバイオマーカーの調査開発の一環として、短半減期化学物質のうち、日本人が日常食を介して摂取している無機ヒ素に着目し、陰毛の伸長速度を測定し、ある長さの陰毛が過去どのぐらいの期間の曝露を反映しているかを明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

 ある長さの陰毛が過去どのぐらいの期間の無機ヒ素曝露を反映しているかを明らかとするため、陰毛の伸長速度データを得ることを目的とする。さらに体毛中の化学形態別ヒ素分析方法の検討を行う。

今年度の研究概要

 陰毛の伸長測定調査への協力者を50名程度募り、調査協力者に、剃毛後2週間に1度の伸長計測を依頼する。測定期間は6ヶ月間とする。得られた伸長速度から、採取可能な陰毛の長さが過去どのぐらいの期間の曝露を反映しているかを推定する。
 体毛中化学形態別ヒ素分析方法の検討には認証標準物質NIES CRM No.13頭髪を用い、前処理法およびLC-ICP-MS分析方法の検証を行う。

課題代表者

小栗 朋子

  • 環境リスク・健康研究センター
    エコチル調査コアセンター(研究開発室)
  • 特別研究員
  • 博士(環境学)
  • 化学,医学
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