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アジア都市における下排水系データベースと物質収支モデルの構築(平成 28年度)
Establishment of sewage characteristics database and mass balance model in Asian cities

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1619CD001
開始/終了年度
2016~2019年
キーワード(日本語)
アジア,途上国,下水性状データベース,物質収支モデル
キーワード(英語)
Asia, Developing countries, Database of sewage characteristics, Mass balance model

研究概要

アジア諸都市では下水処理場の整備は喫緊の課題である。しかし,その基盤となる下水性状(質・量)の一次データは絶対的に不足する。下水性状に影響を与える「水利用→オンサイト施設→集排水系→集中処理場(合わせて下排水系)」は地域により多様だが,体系的に整理されていない。本研究では,アジア諸都市を対象に,下水処理場の計画・設計に利用可能な下排水系基盤データを整備する。具体的には,アジア諸都市の下排水系を類型化し,各類型の典型的な下水性状(量・質)および変動特性のデータベースを構築するとともに,下排水系の物質収支モデルを構築する。アジア諸都市の下水性状特性およびその要因を明らかにし,以て,処理場計画・設計の基盤データの整備,さらには性状特性に適合した処理技術の開発に貢献する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本研究では,1)アジア諸都市の地域特性に応じた下排水系の類型化,2)類型ごとの典型的な下水性状およびその変動特性のデータベース構築,3)アジア諸都市の下排水系の物質収支モデルの構築,および下水性状の形成要因の解明,の3 課題について実施する。都市の多様性を反映できるよう,経済発展度,社会体制,宗教,都市規模,インフラ整備進捗などに差異のある都市を調査対象として選定している。
まず、社会状況が異なる8 都市において,地区内の下排水系ができるだけ一様な2 地区,計16 地区程度を選定し,下排水系の要素ごとに現地調査を行い、下排水系の類型化を行う。これを踏まえ、下水量の調査、下水の質を調査し、データ解析およびデータベース構築を進める。これにより、下排水系の類型毎の下水性状の固有性と共通性、変動幅などを明らかにする。さらに、主要都市においては、詳細なデータ収集を行い、下排水系の物質収支モデルを構築する。これにより、下水性状の形成要因を明らかにする。

今年度の研究概要

社会状況の異なるアジア都市において、上水道、トイレ、オンサイト処理システム、集排水システム、集中処理システムの調査を実施する。調査では、カウンターパートとともに現地踏査、行政・関係機関、家庭訪問、現地の既存研究成果の二次利用などを行う。下水性状およびその変動特性の調査では、上下水道部局より水量データを入手するとともに、季節毎に1ヶ月程度の流量データを実測する。また、1時間毎の水質変動や衛生指標微生物の評価なども実施する。これらの下水性状について、下排水系の類型毎に比較を行い、固有性・共通性、変動幅を明らかにしていく。

外部との連携

共同研究機関:京都大学(代表)、流通科学大学、(公財)地球環境戦略研究機関

課題代表者

蛯江 美孝

  • 資源循環・廃棄物研究センター
    国際廃棄物管理技術研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (農学)
  • 生物工学,化学,土木工学
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担当者