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アジアの陸域炭素収支観測ネットワークのための能力養成(平成 26年度)
Capcity building for Asian terrestrial carbon budget moitoring network

予算区分
AI 研究調整費
研究課題コード
1214AI001
開始/終了年度
2012~2014年
キーワード(日本語)
生態系情報,情報,モニタリング,地球温暖化
キーワード(英語)
ecosystem, information, monitoring, global warming

研究概要

現在、世界規模で陸域の熱・水・CO2収支観測ネットワークの整備が進められている。アジアの地域ネットワークAsiaFluxでは、アジアにおける生態系科学の発展と持続可能な社会確立への貢献を目標に、観測サイトの連携とデータ共有等の取り組みを進めてきた。観測技術やデータ品質管理法の標準化は一定程度進んだものの、観測データを利用した国際共同研究や、科学的知見に基づきアジアの持続可能な社会に向けた政策・提言を行うための研究は、まだ初歩的はレベルにあると言わざるを得ない。
さらにアジアでは、2005年頃までに観測体制を整備した先発グループ(主に日本・韓国・中国)が欧米グループとの競争の前線に立ちつつ、後発の国や地域(台湾、タイ等)の体制強化を支援し、新興の観測点(マレーシア・インドネシア・フィリピン等)に対しては個人レベルでしかも多くの場合、無償で技術指導を提供し続けている。こうした背景のもと、2種類のキャパシティビルディングを実施すると同時に、アジアに最適なキャパシティビルディングの内容を立案し、長期的に実行可能な体制を提言する。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

1.生態系における総合的な観測技術のキャパシティビルディング
生態系科学の発展と持続可能な社会確立への貢献を目指す観測ネットワークでは、基本的な熱・水・CO2収支の観測技術の習得をはじめ、生態系の生産力や光合成機能の観測、リモートセンシングによる広域評価等の分野横断的観測手法についても基礎的な理解が必要である。これらの手法ではある程度のレベルで標準化が確立しているため、研究会の実施をとおして研究内容と教材を洗練することが可能である。そうした経験に基づき、国内外の機関と協力してAPNやJICA等の支援を獲得し、新しい観測担当者に対して最適なキャパシティビルディングを実施できる体制を整備する。

2.データ利用に基づく統合的研究のキャパシティビルディング
観測とデータ収集が比較的組織的に行われている国や地域(日本・韓国・中国・台湾等)の研究者を主な対象として、各観測サイトのデータをデータベースに集めて共有し、そのデータを利用して世界最先端の国際共同研究を推進することができる研究者を養成するためのキャパシティビルディングの方法を企画立案する。

今年度の研究概要

1.生態系における総合的な観測技術のキャパシティビルディング
2014年8月、総合的な観測に基づく研究の交流を目的としたワークショップ(国環研共催)をフィリピン・ロスバニョスにて開催し、特に熱帯亜熱帯の炭素収支観測の技術向上や、農耕地生態系の温室効果ガス収支の観測ネットワーク強化について議論を行うとともに、最新の研究成果について情報交換を行う。

2.データ利用に基づく統合的研究のキャパシティビルディング
2014年12月、未だネットワーク化が進んでいない観測空白域を解消することを目的とした若手研究者・技術者向けのトレーニングワークショップを、ベトナム・ホーチミン(予定)にて開催する(国環研共催)。

課題代表者

三枝 信子

  • 地球環境研究センター
  • 副センター長
  • 博士(理学)
  • 理学 ,地学,生物学
portrait

担当者