ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

マングローブ根圏の窒素固定特性(平成 25年度)
Nitrogen fixation in mangrove root zones

予算区分
AN 新発想
研究課題コード
1313AN004
開始/終了年度
2013~2013年
キーワード(日本語)
マングローブ,窒素固定
キーワード(英語)
mangrove, nitrogen fixation

研究概要

マングローブ生態系は急速に減少しているが、その生態系機能は十分に明らかにされていない。
 本研究は、低窒素な沿岸域でも高い生産性を示すマングローブ植物の窒素獲得機構を明らかにするため、窒素固定を担うバクテリアの酵素機能に注目する。これまでに、マングローブ植物の根圏では土壌窒素固定活性が高いことを明らかにした。そこに形成されている窒素固定バクテリアの酵素特性は、マングローブ外とは異なる特異なものなのだろうか?バクテリアの酵素特性が異なれば窒素固定反応の温度依存性が異なることを利用してこれを検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

西表島のマングローブ林を構成するヤエヤマヒルギを材料に、その根圏窒素固定バクテリアの酵素機能が干潟土壌のものと異なった特異なものなのかを調べる。マングローブ根圏土壌と干潟土壌とで窒素固定反応の温度依存性を比較することで、バクテリアが保持している窒素固定酵素の構成が同じであるかを判定する。

今年度の研究概要

研究は野外調査を中心として進める。
 複数の孤立木を無作為に選定し、各調査木の根圏土壌と、その周辺で採取した非根圏土壌について、窒素固定反応の温度依存性(アレニウスプロット)を計測する。窒素固定速度はアセチレン還元法を用いた間接法を用いて計測する。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

井上 智美

  • 生物多様性領域
    環境ストレス機構研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学,化学
portrait

担当者

  • 竹中 明夫