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津波堆積物を含む震災廃棄物の処理過程における健康影響評価 〜バイオアッセイを中心とした包括的ハザード調査〜(平成 25年度)
Chemical exposure assessment of tsunami stricken areas using bioassay and chemical analysis--from the early phase through recovery activities

予算区分
NA 寄付 三井物産環境基金
研究課題コード
1114NA001
開始/終了年度
2011~2013年
キーワード(日本語)
津波堆積物,曝露評価,バイオアッセイ
キーワード(英語)
Tsunami sediments and sludges, Exposure Assessment, Bioassay

研究概要

今回の震災による津波被害では、拡散した化学物質の特定が困難である上に、復興過程とともに考慮すべき物質の種類や汚染域などが変化すると考えられる。そこで本研究では、バイオアッセイを用いたハザード評価を中心にした時系列的モニタリングを展開し、復興過程における健康・環境影響を把握するとともに、化学物質曝露の低減化対策の効果を検証することを通じ、被災地における人々の健康で安全な復興を支援する。気仙沼市、南三陸町及び石巻市を調査対象とし、避難所等の室内浮遊粉じん、ダスト及び大気試料を中長期的に採取する。これら試料について肺炎・生体異物・内分泌かく乱・発がん等の指標となるバイオアッセイを実施する。現地での肺炎等の症例調査や網羅的化学分析も実施し、これらを基に化学物質の曝露経路を解析するとともに、総合的健康影響評価を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

石巻市、気仙沼市、南三陸町の比較的規模の大きい避難所を中心に調査対象とし、屋内空気中の粒径別粉じん濃度、ダスト及び屋外大気の調査を行う。以降、状況の変化に対応しながら調査・採取を続ける。一方、震災廃棄物の一次仮置き場や二次処理施設についても調査地点として追加してゆく予定である。採取試料はPCIサンプラーを用いた粒径別の避難所内粉じん、ダスト及びハイボリウムエアサンプラーを用いた屋外空気とする。また一部ハイボリウムアンダーセンサンプラーを使用した粒径別の屋外粉じんも捕集する。採取した試料について、炎症マーカー試験、変異原性・遺伝毒性試験、酵母を用いた生体異物センサー試験などのバイオアッセイを実施する。また津波堆積物で検出報告のあるPOPsや重金属類等の元素を対象とした個別物質分析を行うと共に、GC-MSやLC- TOFによる網羅的分析を実施する。

今年度の研究概要

今年度は引き続き、石巻市の5地点での大気粉じんの継続的な採取を行うともに、これまでに採取された試料の成分分析およびバイオアッセイを進めて、大震災発生後から現在までの復旧・復興過程での大気環境を中心とした被災地における環境汚染の状況を健康リスクの観点から明らかにする。

外部との連携

共同研究機関:宮城県保健環境センター、宮城県東部保健福祉事務所

関連する研究課題

課題代表者

新田 裕史

  • 環境リスク・健康研究センター
  • フェロー
  • 保健学博士
  • 医学
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担当者