- 予算区分
- MA 委託請負
- 研究課題コード
- 1212MA004
- 開始/終了年度
- 2012~2012年
- キーワード(日本語)
- 廃棄物,海面処分場,安定化
- キーワード(英語)
- waste, seashore landfill, stabilization
研究概要
大阪湾広域臨海環境整備センターが管轄している海面埋立処分場において、これまで実施されてきた浸出水等のモニタリングデータを元にした安定化解析の実施と処分場ガス発生状況調査を実施し、処分場としての安定化を評価可能な指標を提案する。また、今後の安定化動向を評価するため、洗い出し効果、水収支バランス、水位以下の水質等に着目した将来水質予測モデルを構築する。これら調査研究成果を利用し、海面最終処分場特有の維持管理留意事項をとりまとめ、安全・安心な処分場運営と跡地利用の可能性に関する政策提案を行う。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
(1)安定化状況把握調査:各海面最終処分場でモニタリングされてきた原水水質、観測孔の水質、暗渠内水質の変動特性について新たな視点から知見をとりまとめ、調査目的に応じたモニタリング項目や地点を提案することで、保有水水質等モニタリングマニュアルを補完する。(2)安定化解析:廃棄物からの汚濁成分の洗い出し特性と保有水水質の関係を評価するため、連続バッチ溶出試験を実施して、数値解析によって将来予測を行う。さらに、保有水水質に関係あると考えられる水収支評価、水位以下の水質モニタリングを実施する。また、海面最終処分場の集排水設備である暗渠排水管の機能評価を実施するとともに、準好気性管理の可能性についても評価する。
今年度の研究概要
(1)保有水等の水質管理として、水処理施設増強に至るまでに実施してきた保有水水質改善方策についてファクトブックとしてとりまとめる。また、尼崎沖中央ルート集排水管の沈下状況についてとりまとめ、暗渠毎の流量を把握する。(2)安定化状況調査として、層内温度、ガス濃度、ガス圧の自動モニタリング装置の改修を行ってモニタリングを再開する。カラム溶出試験を実施して安定化に要する時間のシミュレーションを行い、バッチ溶出パラメーターとの比較を行う。水処理施設が増強されたことに伴い、内水位が低下する可能性があるが、その水位低下が安定化に及ぼす影響について評価する。最終処分場から放出されるメタンガスの分布を測定し、ガス発生ポテンシャルを把握する。
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