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航空機搭載ライダによる浅海域の測深調査の計画立案及びデータ質評価に関する研究(平成 24年度)
Planning and data quality evaluation of bathymetry surface of shallow sea using airborne liar

予算区分
ZZ 産業技術総合研究所受託研究
研究課題コード
1112ZZ002
開始/終了年度
2011~2012年
キーワード(日本語)
ライダー,測深調査,沿岸環境
キーワード(英語)
lidar, bathymetry survey, coastal environment

研究概要

本調査による海底地形データは主に津波シミュレーションに用いられるが、我が国では航空機ライダによる測深調査は海上保安庁による数例以外はまだ実績がなく、その実施にあたってはライダ及びライダを搭載する航空機の特性や性能限界と観測要求の双方について事前に十分に検討し、有効なデータが取得可能な観測計画を慎重に立案することが求められる。

 特に今回使用可能な航空機搭載ライダの候補とその性能、運用上の制約等を十分に調査・検討し、その上で、津波シミュレーションに必要な海底地形データのメッシュサイズや範囲等に基づき測線、飛行高度、メッシュサイズ等の航空機搭載ライダによる観測計画を立案する必要がある。また我が国では航空機搭載ライダによる測深調査の実績が極めて少ないため、その精度、問題点に関する情報も十分に蓄積されていない。このため、最近の調査により詳細な海底地形が得られている海域において、航空機搭載ライダデータのデータ質の評価に利用できるデータも取得する。

 さらに観測が実施されている期間においては観測の進捗状況を監視するとともに、取得されたデータの簡易分析を現地等で行い、取得されたデータの問題の有無を確認し、問題がある場合にはその改善方法を検討し、以降の観測計画に速やかに反映できるようにする。

 さらに統計的な手法や海上保安庁が所有する航空機搭載ライダによる測深調査データ、その他の機関が最近実施した測深調査データ等との比較を通し、今回取得されるデータの質を評価するとともに、関連分野の研究者との議論を通してデータ質を改善する手法についても検討を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

平成24年1月〜4月:諸検討及び概略計画立案
平成24年5月〜8月:詳細計画立案及び調査実施準備
平成24年8月〜12月:調査進捗状況監視等
平成24年10月〜平成25年1月:データ質評価等
平成25年1月〜3月:最終報告書作成

今年度の研究概要

航空機搭載ライダーによる測深調査の具体的な計画を立案するとともに、実際に得られたデータの評価を行う。また可視域のライダーの水域への適用に関して新たな利用方法を検討する。

外部との連携

独立行政法人産業技術総合研究所からの受託研究

関連する研究課題

課題代表者

松永 恒雄

  • 地球システム領域
    衛星観測センター
  • センター長
  • 博士 (工学)
  • 工学
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担当者