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MRI横緩和速度を用いる生体鉄とヒト神経変性疾患に関する研究(平成 24年度)
MRI study on bio-iron and neurodegenerative diseases using an apparent transverse relaxation rate of brain tissue water

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1012CD019
開始/終了年度
2010~2012年
キーワード(日本語)
磁気共鳴イメージング,横緩和速度,生体鉄,磁性,神経変性疾患
キーワード(英語)
MRI, transverse relaxation rate, bioiron, magnetism, neruodegenerative

研究概要

鉄が神経変性疾患の発症に関与することが、遺伝性鉄代謝異常症で明らかにされてきた。また、より一般的 な神経変性症であるアルツハイマー、パーキンソン病でも鉄がその発症に関わることが強く疑われている。脳内鉄分布をin vivoで定量することが可能になればこれらの疾患の診断や解明にきわめて有用と考えられる。我々が高磁場研究用MRIを用いて進めている鉄定量法を低磁 場臨床機にも拡張し、遺伝性神経変性を始めとする脳変性症の脳鉄分布の画像化を目的とする。合わせてモデル試料での測定からヒト脳の緩和機構の解明に迫る。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

平成22年度:4.7T MRIで確立したフェリチン鉄定量法の低磁場臨床機への移植をはかる。
平成23年度:神経変性疾患患者に上記測定法を適用し、脳鉄分布の測定を行う。ま た、鉄分布の画像化法を進める。
平成24年度:フェリチン鉄測定法の4.7Tを超える高磁場への展開と3次元測定への展開をはかる。

今年度の研究概要

1.5〜4.7T MRIで実現したフェリチン鉄定量法を、鉄の検出感度が高い高磁場7Tに展開する。また、測定法の3次元への展開を図る。これまでに得られた結果と、7Tでの測定結果を合わせると現在ヒトにおいて利用可能なすべてのMRI磁場強度をカバーできるので、これより鉄定量の基盤となるヒト脳組織水の横緩和機構について考察を行う。

外部との連携

研究分担者:宮嶋裕明(浜松医科大学)

備考

課題代表者:三森文行(国立環境研究所客員研究員)

課題代表者

渡邉 英宏

  • 企画部
  • フェロー
  • 工学博士(物理工学)
  • 物理学,工学,医学
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