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放射性物質汚染と塩害を同時に受けた土壌からの植物による汚染物質吸収に関する予備的研究(平成 23年度)
Uptake and accumulation of salt and radioactive material by higher plants.

予算区分
AR 震災対応
研究課題コード
1111AR003
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
セシウム,塩害,ファイトレメディエーション
キーワード(英語)
cesium, salt pollution, phytoremediation

研究概要

東日本大震災に端を発する福島第一原発から放出され続けている放射性物質により広域の土壌汚染が進行している。この汚染により農耕地では作物への影響が、他の場所では地価の評価額への影響(ブラウンフィールド)などが今後の問題になる。したがって汚染土壌の浄化は被災地域の中期的な復興の重要な課題である。一方、本震災では津波による塩害を被った土地も広く存在する。そこで、本研究は津波による塩害を受けた土壌において、放射性物質が植物にどれくらい吸収・濃縮されるのかを網羅的に解析し、植物による土壌からの放射性セシウム除去技術開発を行う。これにより塩害を受けた土壌からの放射性物質浄化に対応するための選択肢を与えることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

当研究所の別団地圃場(又は生態系実験フィールド)において複数の植物をそれぞれの生育適正時期等を考慮しつつ、異なる土壌条件下で栽培し、植物に取り込まれた放射性物質の量、土壌中から除去された放射性物質の量を測定する。

今年度の研究概要

1,土壌中放射性物質濃度の把握
複数の栽培場所の土壌を鉛直方向に等間隔(5センチ間隔)で採取し、サンプル中の土壌物性、栄養塩濃度、放射性物質量などのデータを得る。可能であれば福島第一原発による汚染地域における同様なデータを得る。
2,植物種による放射性物質の吸収量の評価
播種時期、繁殖様式、生育適地、形態などの生活型情報に基づいて代表的な植物を複数種選定する。これらを通常条件下、又は海水(濃度変化を付ける)を投与した条件下で種子を付けるまで栽培し植物体を回収する。回収した植物体のバイオマス等の評価項目を測定すると共に、取り込まれた放射線量の測定を器官別に行うことにより植物の放射性物質吸収能の評価を行う。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

玉置 雅紀

  • 福島支部
    環境影響評価研究室
  • 主席研究員
  • 博士(農学)
  • 生物学,農学,生物工学
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担当者

  • portrait
    矢部 徹生物・生態系環境研究センター
  • 西沢 徹