ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

鳥類胚発生における近交退化現象の実験的解析(平成 23年度)
Experimental Analysis of Avian Inbreeding Depression during Embryogenesis

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1111AQ009
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
近交退化,胚,発生,ニホンウズラ,鳥類
キーワード(英語)
Inbreeding Depression, Embryo, Development, Japanese Quail, Bird

研究概要

有性生殖を行う生物は、近親交配を持続すると繁殖力などの弱化を招き(近交退化)、雑種化することによって活力を増大すること(雑種強勢)が知られている。近交退化が起こる原因について、様々な仮説が提唱されているものの、依然として不明のままである。近交退化ならびに雑種強勢の発現機序を解明することは、古くから遺伝学上の中心課題であったが、最近では個体数が減少した野生生物の生物多様性の保全戦略を立てる上でも重要な検討課題となっている。本研究では、近交化ニホンウズラを用いて、鳥類胚発生に及ぼす近交退化現象を実験的に解析し、その原因を追究する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究では、まず近交退化に起因する胚発生での変異について、表現型レベルでの詳細な解析を行う。また、近交退化と表裏の関係にある雑種強勢の効果についても解析を行う。胚発生過程の初期段階に焦点をしぼり、近交系と雑種との比較を通して、形態形成、発育、奇形や致死等を指標として解析を行う。将来的には、胚形成期の遺伝子発現解析を行い、近交退化現象に関わる遺伝子を探索する。本研究の結果、遺伝的多様性の減少あるいは創出のメカニズムを明らかにできれば、野生生物の近交回避戦略の策定に向けた科学的根拠を提示することを目標としている。

今年度の研究概要

国立環境研究所で約30年間閉鎖集団として維持され、高度に近交化されたニホンウズラを研究材料に用いる。胚発生過程のリアルタイムかつ連続観察を可能にする鳥類胚培養法の開発を行う。発生段階のどの時期に、どの器官に異常が見られるのかを詳細に調べる。形態形成異常について時間スケールと異常発生器官を軸にして分類を行い、近交退化現象の類型化を行う。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

川嶋 貴治

  • 生物・生態系環境研究センター
    環境ゲノム科学研究推進室
  • 主任研究員
  • 博士(理学)
  • 生物工学,生物学,畜産学
portrait