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生物多様性に対する社会的認知の測定と合意形成についての手法の開発(平成 23年度)
Evaluation of the citizens' perceptions towards "biodiversity" and
exploration for consensus formation

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1112AQ001
開始/終了年度
2011~2012年
キーワード(日本語)
認知,生物多様性
キーワード(英語)
perception, biodiversity

研究概要

本研究は、生物多様性に対する一般市民の認知の現状を、その構造や特性から明らかにすることを目的とする。具体的には、社会心理学で用いられる実験手法を応用し、全国規模のウェブ調査を設計・実施し、生物多様性に対する人々の認知の傾向と、それに影響する自然環境・社会要因を探る。
さらに、実際に生物多様性を保全する活動がみられる地域から得られた意識調査の結果にもとづき、保全に対する人々の意識の違いとその要因について考察する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

生物多様性の保全に関する行動では人々が何を重視して決定を行っているのかを明らかにするため、社会学の分野で蓄積があるコモンズの重層性に関する議論を参考にため池の事例を用いて関係者間と関係のない一般市民におけるため池保全行動には視点に違いがあることを心理学的なアプローチで明らかにする。はじめに状況把握型の調査を実施し、多様なアクター間での生物多様性に関する認知の差異(行動を規定する要因)を調べる。
さらに、里山を対象に農業環境として重要な環境資源に対し一般市民は環境的な側面からの価値観を感じているか、個人の価値観の評価は環境保全行動の意図にどのようなプロセスを持って影響を及ぼしているのか明らかにするためのWebを用いた社会心理学実験を実施する。Web実験では生物多様性に関するアクター間での認知の差異を低減させる実験的状況をWeb上に設定する。
社会心理学の手法を援用して人間と生物多様性・生態系との関係を扱った実地調査とWeb実験を行うことで、行政や自然保護団体、研究者のような専門家がどのような立場で一般市民とかかわればよいのか、といった、長期的・応用的なコミュニケーション手法の提言にもつなげることができると考えられる。
これらにより生物多様性や生態系サービスを高めるための対策を進める上での情報蓄積として対策への貢献を目指す。

今年度の研究概要

H22年度に実施したアンケート調査を補足する実地調査(ヒアリング調査)と全国規模のWeb実験を実施し、一般市民にとっての地域の環境資源(里山・ため池)の価値付けに寄与する要因を探る。併せて心理実験により生態系サービスとして認知されうるものの現状について測定・把握、定量化を行う。

外部との連携

共同研究者:関西学院大学社会学部 野波寛 教授(社会心理学専攻)

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

高村 典子

  • 生物・生態系環境研究センター
    琵琶湖分室(生物)
  • フェロー
  • 学術博士
  • 生物学
portrait

担当者

  • 今井 葉子
  • 角谷 拓生物・生態系環境研究センター