ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

乳酸菌によるメチル水銀の代謝に関する研究(平成 22年度)
Biotransformation of methylmercury by lactic acid bacteria

予算区分
AE 経常
研究課題コード
1010AE005
開始/終了年度
2010~2010年
キーワード(日本語)
メチル水銀,乳酸菌,代謝
キーワード(英語)
Methylmercury, Lactic acid bacteria, Biotransformation

研究概要

近年、厚生労働省はメチル水銀(MeHg)に対して感受性が高い胎児脳への影響を考慮し、妊婦や妊娠している可能性のある女性を対象に魚介類等の摂取に関する注意を喚起した。体内に取り込まれたMeHgは無機水銀へと変換され、その大部分は糞中へ排泄される。この変換には腸内細菌も関与しており、腸内細菌によるMeHgの代謝は体内からの排泄促進機構と考えられる。そこで、本研究は腸内細菌による代謝を促し、妊婦を対象としたMeHgのリスク軽減方法の提言を目標としている。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

乳酸菌によるMeHgの分解を水銀計で確認し、その分解能を環境微生物と比較する。環境中の有機水銀耐性菌は、有機水銀を無機水銀へ変換し、無機水銀を金属水銀に還元することにより環境を浄化している。そこで、MeHg分解酵素等の遺伝子をPCR等の分子生物学的手法を用いて確認し、そのメカニズムを検討する。

今年度の研究概要

LactobacillusにおけるMeHgの代謝について純培養で確認するとともに、Bifidobacteriumとの集積培養でも検討する。次に、両属のMeHg分解メカニズムを調べる。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

永野 匡昭

担当者