生態系評価・管理のための流域詳細情報の整備（平成 22年度）
Construction of GIS database for watershed ecosystem management

研究概要

地球規模で見ても、淡水域は生態系サービスとしての価値が高いにもかかわらず、陸域や海域と比べ環境劣化が最も際立っている（WWF 2003）。さらに、河川に比べ、止水淡水域の生物種と絶滅危惧種数は際立っておおいとされる（The Pond Conservation Trust 1999）。そのため、ため池が多い兵庫県南西部を対象に、生態系サービスを脅かすリスク要因を解明し、生態系の総合管理に資する流域詳細情報の整備を実施する。

研究の性格

• 主たるもの：モニタリング・研究基盤整備
• 従たるもの：技術開発・評価

全体計画

生物多様性の現状把握とこれに影響を及ぼすリスク要因の解明及びその総合評価・管理に資するため、多数のため池を有する流域を対象として、地理情報と生物情報をＧＩＳデータ基盤として整備する。

今年度の研究概要

今年度は、衛星画像と現地調査からため池のクロロフィルa量の定量化の検討を行い、兵庫県南西部のため池の生物多様性評価を試行する。前年度に引き続き、WEBGISサイトの構築整備を進める。

備考

当課題は重点研究分野(3)-4.にも関連