ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

黄砂感染症の健康影響評価を目指した実験的パイロットスタディ(平成 22年度)
The experimental pilot study for health effect evaluation of yellow sand infectious disease.

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0910CD003
開始/終了年度
2009~2010年
キーワード(日本語)
黄砂,感染症,肺炎,微生物,マウス
キーワード(英語)
yellow sand, infectious disease, pneumonia, microorganism, mice

研究概要

黄砂による目のかゆみや喉の痛み、更にスギ花粉症や気管支喘息によるアレルギー症状の悪化を訴える人が年々増加し、昨今では「黄砂アレルギー」とう言葉までが生まれている。そのため黄砂による健康影響の解明の必要性が高まっている。一方、黄砂に生息する微生物が人の健康に及ぼす影響についての研究は行なわれてない。そこで本研究は、黄砂粒子と黄砂付着微生物との相互作用による感染性の増大と相乗的な炎症増悪作用を実験的に明らかにすることによって、将来、黄砂と感染症との側面から健康影響評価を行うことを目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

マウスの肺に感染症を起こす肺炎桿菌や黄色ブドウ球菌に対する黄砂刺激の影響を明らかにする。黄砂を予め加熱処理(380℃)によって微生物や毒素成分を除去し、この黄砂をマウスの気管内に繰り返し投与して気道粘膜を刺激・傷害する。その後にマウスに感染症を起こす肺炎桿菌や黄色ブドウ球菌を気管内に投与して、その翌日にマウスを屠殺して微生物の感染性と肺の炎症増悪作用を調べる。 

今年度の研究概要

平成22年度はマウスの肺に感染症を起こす肺炎桿菌や黄色ブドウ球菌に対する黄砂刺激の影響を明らかにする。黄砂を予め加熱処理(380℃)によって微生物や毒素成分を除去し、この黄砂をマウスの気管内に繰り返し投与して気道粘膜を刺激・傷害する。その後にマウスに感染症を起こす肺炎桿菌や黄色ブドウ球菌を気管内に投与して、その翌日にマウスを屠殺して微生物の感染性と肺の炎症増悪作用を調べる。特に投与微生物の調整と感染動物の管理、血中、肺洗浄液中の微生物の分析等を担当する。 

備考

研究代表者 市瀬孝道(大分県立看護科学大学・看護学部・教授)

関連する研究課題
  • 0 : 環境リスク研究センターにおける研究活動

課題代表者

山元 昭二