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健康影響が懸念されるPM2.5粒子状物質のわが国風上域での動態把握(平成 22年度)
Study on dynamics of potentially harmful PM2.5 particle matters in the upstream region of Japan

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0812CD005
開始/終了年度
2008~2012年
キーワード(日本語)
長距離輸送,PM2.5粒子状物質,多環芳香族炭化水素,大気汚染,健康影響
キーワード(英語)
long-range transport, PM2.5 particle matters, polycyclic aromatic hydrocarbon, air pollution, impact on human health

研究概要

人体の健康に影響を与える可能性があるPM2.5およびPAH濃度と高い相関があることが知られる黒色炭素濃度を対象として、福江、沖縄および九州北部において地上通年観測を実施し、濃度レベルおよび季節変動を明らかにする(産総研)。PM2.5に含まれる主要化学成分や微量の有害成分(PAH,重金属)の濃度レベル、空間分布、輸送パターン、輸送中の変質プロセスを調べる(環境研、名古屋大)。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

観測機器を収納するためのシェルターを福江に設置し、福江において捕集および分析のテストを行う(2008年度)。毎年、春季を中心として短期集中観測を行い、通年観測されるPM2.5濃度との比較から、各有害成分の通年濃度を推定する(2009〜2011年度)。3年間で収集された福江、沖縄および九州北部のデータを比較して、大陸からの長距離輸送による付加量を決定する(2012年度)。

今年度の研究概要

4月に沖縄、福江及び福岡において、中国大陸から輸送される空気を観測する。12月に東京農工大の畠山教授が沖縄及び福江上空の航空機観測を行う予定である。これと同時期に集中観測を行う。

備考

代表:兼保直樹(産業技術総合研究所)
分担:松見 豊(名古屋大学)、佐藤圭(国立環境研究所)
連携:高見昭憲(国立環境研究所) 

課題代表者

佐藤 圭

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 化学
portrait

担当者