- 予算区分
- AF 奨励
- 研究課題コード
- 1010AF003
- 開始/終了年度
- 2010~2010年
- キーワード(日本語)
- 化学気候モデル,大気の球面効果
- キーワード(英語)
- chemistry-climate model, atmospheric sphericity
研究概要
オゾン層将来予測、気候変動予測のための環境研の新しい化学気候モデルを開発する。そのために、MIROC 3.2大循環モデルへ成層圏化学モジュールおよび旧化学気候モデルに関連して開発を行ったその他のモジュールを導入し、MIROC 3.2ベースの新化学気候モデルの開発を行う。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
MIROC3.2大循環モデルをベースとした化学気候モデルの開発を行う。これまで進めてきた1)化学モジュールの導入、2)化学反応係数データの最新版(JPL-2006)への更新、3)大気微量成分の吸収断面積データの最新版(JPL-2006)への更新および新放射スキームのスペクトル分割に応じた物質の平均吸収断面積の計算(温度依存性を含む)、4)重力波スキームの導入(モデルの空間分解能以下の波動による影響のパラメタリゼーションスキーム)に加えて、さらに大気の球面効果や自然変動影響などの導入を行い、モデルのテストランを行って観測データと比較し、開発した新化学気候モデルの検証を行う。
今年度の研究概要
MIROC3.2大循環モデルをベースとした化学気候モデルの開発を行う。
・大気の球面効果の導入
・太陽11年変動、火山爆発、QBO(赤道大気準二年振動)の影響の導入
・2000年の定常状態の計算と検証
・ハロゲンと温室効果ガスの将来シナリオ下での長期計算の実行とトレンドの検証(数10年〜150年のラン、オゾン、気温、ハロゲン濃度、子午面循環強度)
を行う。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動
課題代表者
秋吉 英治
- 地球システム領域
気候モデリング・解析研究室 - シニア研究員
- 博士 (理学)
- 物理学,地学,コンピュータ科学
担当者
-
山下 陽介