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ヒトES細胞分化系を用いた神経発達に対する新規な残留性有機汚染物質(POPs)の毒性影響に関する研究(平成 22年度)
Establishment of the new system which evaluates influence of the Persistent Organic Pollutions (POPs) in the nerogenesis using human ES cells

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
1011AF002
開始/終了年度
2010~2011年
キーワード(日本語)
ヒト胚性幹細胞,残留性有機汚染物質,神経毒性,胎児性プログラミング
キーワード(英語)
human embryonic stem cells, POPs, neurotoxicity, fetal programming

研究概要

ヒトにおいて胎児期に臍帯を通してPCB類に暴露されると、水酸化PCBとしてごく低い濃度で幼少期および成人の脳神経回路の発達を抑制する事が複数の研究者によって報告されている。しかしながら、新規POPsの胎児期曝露後のその後の脳神経系形成や神経疾患の発症などの毒性影響については未だ報告例はほとんど無い。本研究は、申請者が既に確立したヒトES細胞の神経誘導系を応用し、神経細胞の形態情報の新規な解析プロトコルの確立を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

マイクロデバイスを使用した3次元培養法によるヒトES細胞の胎児期から出生初期の神経細胞への分化誘導法を応用し、複数の神経分化に関するパラメーターを元にマルチチャンネル細胞画像解析装置による形態数値情報と遺伝子発現の数値情報の統合化を行い、確率推論的な解析プロトコルの確立を行う。

今年度の研究概要

?マイクロデバイスを応用した3次元培養法によるヒトES細胞由来の胎児期から出生初期における神経細胞への分化誘導法を応用する。この新規の技術を化学物質の毒性試験に応用する。
?従来の指標に加え、よりヒト神経の複雑性を反映した新規のパラメーターを開発し、これを用いて計測した神経細胞の形態数値情報を元に新規の解析プロトコルを確立する。

課題代表者

永野 麗子