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倍数性の違いに基づいた絶滅危惧植物と外来植物の交雑実態の把握(平成 21年度)
Research on hibridization among endangered and alien plants based on ploidy difference

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0910AE005
開始/終了年度
2009~2010年
キーワード(日本語)
交雑,絶滅危惧種,外来種,倍数性
キーワード(英語)
hybridization, endangered plants, alien plants, polidy

研究概要

外来生物との交雑は、遺伝子汚染や雑種との競争を通じて、在来生物の存続に大きな影響を及ぼす。外来種と在来種との間で交雑頻度が高い可能性が指摘されている分類群として、タデ科ギシギシ亜属が挙げられる。ギシギシ亜属の植物は、倍数性系列が発達していることでも知られる。このギシギシ類を主な対象として、その倍数性の違いを利用して、どの種の間で交雑が起きているか、また、その頻度がどれくらいかを調査する。交雑が起きている場合、雑種の生育環境・種子稔性などの適応度と倍数性との間の関係も明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

関西から東北の各地域で、ギシギシ類(絶滅危惧種ノダイオウ、在来種ギシギシ、外来種ナガバギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシ)の密度や種の分布パターンの異なる場所を数箇所選定し、葉のサンプリングを行う。同時に、種の同定に重要な要素である、葉と果実の形態、開花時期の記録を行う。フローサイトメトリーによって各個体の倍数性を明らかにし、それに基づいて交雑パターンの推定を行う。また、倍数性と形態の関連、交雑パターンと生育環境の関係について明らかにする。H21年度は少数の個体群で調査を行い、H22年度は、H21年度の調査で特に交雑頻度が高いことが明らかになった種の組み合わせに絞って、調査対象個体群を広げる。

今年度の研究概要

関東地方の生息地を中心にノダイオウ、ギシギシ、ナガバギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシ、推定雑種の葉および果実のサンプリングと形態の記録を行う。サンプリングの際には、個体の位置と周辺に生育するギシギシ類の密度、生育環境(ヨシ原、道端、土手など)を記録する。葉をフローサイトメトリーによって分析することで、核あたりのDNA量を計測し、倍数性を推定、形態とあわせて種の同定を行う。倍数性の分析によって明らかになった交雑パターンと生育環境の関係について検討を行う。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

石濱 史子

  • 生物・生態系環境研究センター
    生物多様性評価・予測研究室
  • 主任研究員
  • 博士(学術)
  • 生物学
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