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遺伝子組換えセイヨウアブラナのこぼれ落ちおよび拡散に関するモニタリング(平成 21年度)
Monitoring the occurrence and spread of genetically modified oilseed rape following loss and spillage along roads.

予算区分
AF 奨励
研究課題コード
0913AF001
開始/終了年度
2009~2013年
キーワード(日本語)
遺伝子組換え植物,セイヨウアブラナ,生物多様性影響評価,種子のこぼれ落ち,道路沿いモニタリング
キーワード(英語)
genetically modified plants, oilseed rape (Brassica napus), environmental biosafety research, loss and spillage, roadside monitoring

研究概要

海外での遺伝子組換え(GM)農作物の栽培面積増大に伴い、国内の一般環境中へのGM農作物の侵入圧が上昇していると推測されるが、その長期的な生育の実態は不明である。本課題では、既にGMセイヨウがブラナの生育が確認されている3ヵ所を対象にモニタリングを実施し、長期的な個体数変動と場所による生育状況の違いを明らかにする。こぼれ落ちに起因したGMセイヨウアブラナが拡散し、近縁種と交雑するかどうかを判定するとともに、封じ込めのエンドポイントを明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:モニタリング・研究基盤整備
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

過去の我々の調査により、輸入種子陸揚げ港周辺の道路において、こぼれ落ちに起因するGMセイヨウアブラナの生育が確認された。その中でも国道51号線(R51、茨城・千葉県)については詳細な調査をおこない、分布実態と個体数の減少を明らかにした。
一方、国道23号線(R23、三重県)と国道3号線(R3、福岡県博多区)沿いでも非常に高い割合でGMセイヨウアブラナの出現が毎年確認されているが、詳細な調査が行われていない。GMセイヨウアブラナの逸出による遺伝子拡散リスクの定量的評価を行うためには、一般環境へのGMセイヨウアブラナの侵入圧やそのメカニズムの多様性(輸入港や道路による違い)を明らかにし、GM個体の長期的な生育実態を監視する必要がある。本課題では、以下の2つの調査項目を軸に、GMセイヨウアブラナの生育状況の長期的モニタリングを3ヵ所の国道沿いにおいて実施する。

今年度の研究概要

(1) 種子輸送道路沿いにおける分布の経年調査
R51沿いに設定した20kmの調査区に加えて、R23とR3沿いにそれぞれ10km程度の調査区を新たに設け、開花期間中に徒歩によるセイヨウアブラナの全個体調査を実施する。全ての生育個体から葉片を試料として採取し、組換え体かどうかの判定を行う。以上の調査を5年間継続し、同一区間内に生育するセイヨウアブラナの個体数とGM出現率の年次変化を3ヵ所の分布域で明らかにする。年次変化と場所による違いを明らかにする。

(2) 種子輸送道路沿いにおけるGM個体分布の周年変化
セイヨウアブラナ分布の周年変化を明らかにするため、R51およびR23について、1km×5カ所程度の調査区間を設定し、月に2回の個体数調査を (1) と同様の方法で実施する。調査区間は分布密度が高い場所に設定する。この調査は3年間行う。先行研究で経年変化を調査したR51集団と比較することで、異なる環境下での淘汰圧や維持メカニズムの違いを明らかにする。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

中嶋 信美

  • 生物・生態系環境研究センター
    環境ゲノム科学研究推進室
  • 室長
  • 農学博士
  • 生物学,農学,生化学
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担当者

  • 西沢 徹