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アズキゾウムシの隠蔽種とボルバキアによる生殖隔離機構の解明(平成 21年度)
Cryptic species of the adzuki bean beetle and possible cause of its reproductive isolation by Wolbaciha

予算区分
AE 経常 AE
研究課題コード
0710AE480
開始/終了年度
2007~2010年
キーワード(日本語)
ボルバキア,種分化,隠蔽種,細胞内共生細菌,生殖隔離
キーワード(英語)
WOLBACHIA, SPECIATION, CRYPTIC SPECIES, ENDOSYMBIONT, REPRODUCTIVE ISOLATOIN

研究概要

世界中に分布する貯穀害虫アズキゾウムシには、形態的には区別できないが遺伝的に明確に区別される隠蔽種が台湾南部に存在する。本研究は、アズキゾウムシとその隠蔽種における生殖隔離がどのような要因で維持されているかを解明することを目的とする。生殖隔離機構の維持要因として、幼虫がエサとして利用するマメ科植物の分布や、休眠性などの生活史特性の違いについて調べる。また、生殖操作を行うことで昆虫の多様性に影響を与えると考えられている細胞内寄生細菌ボルバキアが感染していることから、生殖隔離との関連を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

アズキゾウムシとその隠蔽種の分子系統樹を近縁種を含めて作成する。また、合わせて各々に感染しているボルバキアについても遺伝子の塩基配列を比較することで、隠蔽種の進化とボルバキアの関連について考察する。次に、ボルバキア感染が生殖隔離に与える影響をアズキゾウムシとその隠蔽種間の交配実験を行うことで明らかにする。また、隠蔽種の分布および生態については不明な点が多く、実際に野外において寄主マメ科植物の分布調査を行い、アズキゾウムシと隠蔽種の分布範囲を調べる。また休眠性の違いが予備的に分かっており、生活史形質の違いについても室内飼育実験によって調べ、生殖隔離にどのような影響を与えているかを解明する。

今年度の研究概要

既に入手している世界中で採集されたアズキゾウムシと、台湾産隠蔽種についてDNA塩基配列による分子系統解析を行う。また、日本産以外のアズキゾウムシに感染しているボルバキアについても、遺伝子配列を調べて比較することで、ボルバキアの感染起源を考察し、生殖隔離とボルバキア感染の有無との関連を考察する。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

今藤 夏子

  • 生物・生態系環境研究センター
    環境ゲノム科学研究推進室
  • 主任研究員
  • 博士(学術)
  • 生物学
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