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温室効果ガスの長期的濃度変動メカニズムとその地域特性の解明(平成 20年度)
Study on long-term variation mechanisms of greenhouse gas concentrations and their regional characteristics

予算区分
AA 中核研究
研究課題コード
0610AA101
開始/終了年度
2006~2010年
キーワード(日本語)
温室効果ガス,収支,フラックス
キーワード(英語)
GREEHOUSE GAS, BUDGET, FLUX

研究概要

温室効果ガスの多くは、自然における循環サイクルを持っており、そのサイクルの変動が大気中の温室効果ガスの増加速度変化を起こす要因になっていると考えられる。濃度増加そのものの主原因は、人間活動による排出であることがわかっているが、地球の温暖化による自然のフィードバックがさらにその濃度増加を加速させる可能性が高いことが予想されている。ここでは、長期的にそのような自然の中の収支の変動が起こっているのかを調べたり、温暖化や気象変化による長期的な温室効果ガスのフラックスの変化などに着目し、変動の要因やその度合いを観測する。それによって、今後の温室効果ガスの濃度増加予測に役立てる。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

1)各種プラットフォームを利用した、広域な観測を行う。特に船舶や航空機を用いて、緯度的にも水平、垂直分布的にも広範囲、かつ高頻度の温室効果ガスの濃度やその関連指標成分(酸素、同位体比)の観測を長期的に行う。
2)地上や海洋からの二酸化炭素フラックスの大きさや、地域特性、またその変動を観測し、気候変動との関係を解析する。同時に、各コンパートメントからのフラックスの変動を計測し、変動要因を調べる。
3)モデルを用いて、地域的発生量などに関して解析を行う。

今年度の研究概要

 移動体による大気観測では、航空機(5機)や定期船舶による緯度、経度方向4次元観測を継続し、定期貨物船の熱帯アジアへの路線での観測を新たに開始する。酸素、二酸化炭素安定同位体比、放射性炭素、その他、オゾン、メタン、N2Oなどに加えフロン類などのGHGの地域分布やトレンドを明らかにし、収支などの解析を行う。これらの立体観測データとモデルシミュレーションを比較しながら最適なパラメタリゼーションを行い、現象解明に役立てることに加え、GOSATデータ取得のためのモデルの改善はに役立てる。
 海洋フラックス観測では、今年度開始した西太平洋域での二酸化炭素分圧観測を今後安定的に継続できるようにし、西太平洋域での季節変化データを取得する。陸域のフラックスの観測は、土壌呼吸の温暖化影響実験を主体にCO2放出と気候変動の関係の解明を目指していくが、陸域フラックスでの日本では富士吉田、天塩、また中国青海省などでの草原でのフラックスなどのデータを用いてモデル解析する。アジアでの地域的なターゲットを対象とした人為起源の温室効果関連物質の発生量の急変に関しての観測を充実させる。

備考

加藤知道(地球フロンティア),Zhang Yongqian(CSIRO, Australia)

課題代表者

向井 人史

  • 地球環境研究センター
  • センター長
  • 工学博士
  • 化学,化学工学,地学
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担当者