ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

大気・陸域生態系間の炭素収支研究における化学トレーサーの利用に関する基礎的研究(平成 20年度)
Basic research on usage of chemical tracers in studies of atmosphere-terrestrial biosphere CO2 exchange

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0810AA001
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
二酸化炭素,炭素循環,化学トレーサー,同位体,微量ガス
キーワード(英語)
Carbon Dioxide, Carbon Cycle, Chemical Tracer, Isotope, Trace Gases

研究概要

CO2安定同位体および硫化カルボニルなど微量ガスを化学的指標物質(化学トレーサー)として用いることによる陸域生態系の炭素循環研究の高度化を目指す。具体的な内容としては、これまでの研究により開発を行ってきた、土壌でのガス交換観測用のチャンバーサンプリングシステム、群落スケールでのガスフラックス観測用の渦集積型サンプリングシステム等を実際に観測を行っているタワーサイトに設置し、これにより得られたデータにより、フラックス成分の分離評価の高度化などを進める。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

これまでの研究で開発と性能評価を行ってきたCO2安定同位体比や他の微量成分のフラックスの定量を目的とした大型土壌チャンバーを用いたフラスコサンプリングシステムの実際の森林サイトへの設置と定常的観測の立ち上げを行う。次に群落スケールでのガスフラックス観測用に開発された緩和渦集積法によるフラスコサンプリングシステムをタワーに設置し、これから取得される、サンプルにより、群落スケールでのCO2安定同位体や他の微量成分の交換フラックスの変動を評価する。集積されたデータを用いて、生態系内でのCO2収支について総合的に解析を行う。

今年度の研究概要

大型土壌チャンバーを用いた土壌ガス自動サンプリングシステムを、現在、タワーを用いたフラックス観測が実施されているサイトに設置し、観測を開始することを目指す。また、緩和渦集積法によるフラスコサンプリングシステムの設置に関して、準備を行うと共に、既に取得されている関連の微気象データを用いて、手法の妥当性を評価するための予備的な解析を実施する。

関連する研究課題
  • 0 : 地球環境研究センターにおける研究活動

課題代表者

高橋 善幸

  • 地球システム領域
    陸域モニタリング推進室
  • 室長(研究)
  • 理学博士
  • 化学,地学,生物学
portrait