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湿地生態系の時空間的不均一性と生物多様性の保全に関する研究(平成 20年度)
Studies on the spatio-temporal heterogeneity of wetland ecosystems and the conservation of their biodiversity.

予算区分
AG 特別研究
研究課題コード
0608AG485
開始/終了年度
2006~2008年
キーワード(日本語)
湿原,不均一性,生物多様性
キーワード(英語)
WETLAND, HETEROGENEITY, BIODIVERSITY

研究概要

湿地における物理的な環境条件や群落構造の空間的な不均一性,定期的・確率的に生じる撹乱要因が湿地生態系のありかたにどのように影響しているのかを明らかにし,その成果にもとづいて湿地の保全・管理のありかたを提示することを目的とする.そのために,リモートセンシングと地上での調査を有機的に関連させ,踏査が困難な広い湿地での生物多様性の保全・管理を効率的に行う手法を開発する.

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

リモートセンシングで把握した環境・植生の時空間的不均一性を踏まえながら,植物群落の分布パターンの形成メカニズム、および環境の空間分布パターンと動物相の形成・個体群の存続メカニズムに関する研究を進める.様々な分類群の生物の分布パターンを把握するにはどのような時空間解像度の情報が必要なのかを検討しつつ,地上調査とリモートセンシングとを連携させる.本州第一の面積を持つ湿地である渡良瀬遊水地をおもな調査地とする.初年度は,既存のリモートセンシングデータを収集するとともに,航空機計測を開始する.これと対応させる形で地上での調査を行い,植生タイプの識別法を検討する.また,植物相・物相と空間分布パターンの調査を開始する.2年めは,1年めの成果をふまえて,航空機計測の成果のスケールアップ・スケールダウンの手法を開発する.また,動植物の生息適地の条件の解析を行う.最終年度は,動植物の分布予測モデルを開発し,リモートセンシングデータとの対応付けを行う.さらに,古い航空写真を併用した過去の環境の変動の解析を行い,湿地の生物多様性の動態の推定を行う.

今年度の研究概要

・植生の航空機計測(デジタル航空写真の撮影)と地上での植生調査を継続する.そのデータをもとに,群落タイプの判別方法を精緻化する.
・希少種の分布確率の,空間自己相関を考慮した予測モデルを精緻化するとともに,他の場所に適用する際の手順を明確にする.
・野焼きを行わず植物遺体が残存する湿地で,航空機搭載型レーザーにより地盤高と群落高を測定する手法の有効性を検証する.
・鳥類相の調査を継続するとともに,それぞれの種の出現状況と植生との対応関係を統計的に解析する.

関連する研究課題
  • : 重点4ー関連2湿地生態系の時空間的不均一性と生物多様性の保全に関する研究

課題代表者

竹中 明夫

  • 生物・生態系環境研究センター
    竹中上級主席研究員室
  • 上級主席研究員
  • 理学博士
  • 生物学
portrait

担当者

  • 永田 尚志
  • 福島 路生生物・生態系環境研究センター
  • portrait
    小熊 宏之生物・生態系環境研究センター
  • 石濱 史子生物・生態系環境研究センター
  • 武田 知己
  • 島崎 彦人