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光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性解明に関する研究(平成 20年度)
Study on characteristics of photochemical oxidants and particulate matter

予算区分
AH 地環研
研究課題コード
0709AH381
開始/終了年度
2007~2009年
キーワード(日本語)
光化学オキシダント,粒子状物質
キーワード(英語)
PHOTOCHEMICAL OXIDANTS, PARTICULATE MATTER

研究概要

本研究は、各自治体の大気環境時間値データの整備を継続し、相互比較検討を行うことで地域的な汚染の特徴を明らかにし、光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性や発生原因を解明することにより、その成果を地方自治体や国が行うべき大気汚染対策に活用することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

地方自治体から時間値データの提供を受け、全国的な時間値データベースを構築し、共通の方法で光化学オキシダント、浮遊粒子状物質などの基礎的な解析(トレンド解析や地域相互の比較など)を行うことにより、各地域の位置づけを把握する研究を、研究期間全体を通して重点的に行う。
【平成19年度】全国の大気環境時間値データベース整備を進め、光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性や発生原因を解析する。重点的な研究項目として、(1)汚染の特性と発生機構の解明(地域的アプローチと広域的アプローチ)、(2)最近の高濃度汚染の原因究明、(3)測定法・評価法の問題・課題の抽出、(4)粒子状物質の環境基準に関する情報収集、(5)大気汚染予報システムの検証、などがあげられる。
【平成20年度】光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性や発生原因を解明する研究を、前年度に引き続き実施する。重点的な研究項目として、(1)汚染の特性と発生機構の詳細解析(モデル解析を含む)、(2)高濃度汚染発生事例の収集、(3)測定法・評価法に対する検討、(4)大気汚染予報システムの研究グループ内でのテスト運用、などを進める。
【平成21年度】前年度に引き続き、研究を実施するとともに、最終とりまとめを行う。重点的な研究項目として、(1)汚染の特性と発生機構の定量的解析、(2)高濃度汚染発生事例集の作成、(3)測定法・評価法に関する提言の作成、(4)大気汚染予報システムの一般公開、などを進める。

今年度の研究概要

(1)基本解析を中心に進め、地域グループ内で比較を行い、地域特性の検討を進める。また、地域間比較を行い、必要に応じ、グループ内あるいは複数の地域が共同して、独自の解析を進める。平成19年度に行った高濃度発生日の抽出をもとに、高濃度発生現象の解析を進める。(2)応用解析は、引き続き、3年後の目標が明確な全国的・広域的な課題、緊急に解決すべき課題等を募集し、グループ研究をするのに充分な賛同者が得られる場合には、当該課題を提案した自治体等がグループ長となって、研究グループを立ち上げ、応用解析を推進する。特に、多くの地域で問題となっているOxとSPMの高濃度発生現象を、全国的・広域的な視点から解析する研究グループを立ち上げる。(3)大気汚染予測システムは、一般公開を開始する。また、関西地域の予測システム構築を開始する。関東地域と同様に予測精度を5kmメッシュに上げるため、データ検証を進める。(4)研究報告書は、最終年度末の刊行を目標に、年度後半に報告書骨子案の検討を進める。学会等で外部発表できるものがあれば、積極的に発表していく。

備考

旧研究課題コ−ド:0406AH380
地環研とのC型共同研究:参加48研究機関:北海道環境科学研究センター,宮城県保健環境センター,秋田県健康環境センター,山形県環境科学研究センター, 福島県環境センター,新潟県保健環境科学研究所, 茨城県霞ヶ浦環境科学センター,埼玉県環境科学国際センター,千葉県環境研究センター,財団法人東京都環境整備公社東京都環境科学研究所,横浜市環境科学研究所,川崎市公害研究所, 長野県環境保全研究所,山梨県衛生公害研究所,静岡県環境衛生科学研究所,富山県環境科学センター,石川県保健環境センター,福井県衛生環境研究センター,愛知県環境調査センター, 名古屋市環境科学研究所,滋賀県琵琶湖・環境科学研究センター,京都府保健環境研究所,京都市衛生公害研究所,大阪府環境農林水産総合研究所,大阪市立環境科学研究所,兵庫県立健康環境科学研究センター,神戸市環境保健研究所,和歌山県環境衛生研究センター,鳥取県衛生環境研究所,島根県保健環境科学研究所,岡山県環境保健センター,広島県立総合技術研究所保健環境センター, 山口県環境保健研究センター,徳島県保健環境センター,香川県環境保健研究センター,愛媛県立衛生環境研究所,高知県環境研究センター,福岡県保健環境研究所,福岡市保健環境研究所,北九州市環境科学研究所,佐賀県環境センター,長崎県環境保健研究センター,熊本県保健環境科学研究所,熊本市環境総合研究所, 大分県衛生環境研究センター,宮崎県衛生環境研究所,鹿児島県環境保健センター,沖縄県衛生環境研究所
共同研究者:若松伸司(愛媛大学),山川和彦(島津テクノリサーチ),笠原三紀夫(中部大学),鵜野伊津志(九州大学),神成陽容(国立環境研究所),野口克行(奈良女子大)、早崎将光(千葉大学)

課題代表者

大原 利眞

担当者