- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0608CD431
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- 物質フロー勘定,物質ストック勘定,建設資材,建設物
- キーワード(英語)
- MATERIAL FLOW ACCOUNTS, MATERIAL STOCK ACCOUNTS, CONSTRUCTION MATERIALS, CONSTRUCTION
研究概要
我々の社会における物質ストックを有効に活用するためには、具体的にどの程度の物質が社会に蓄積され、将来資源としての再活用が可能で、もしくは有害性を呈するのかを明らかにする必要がある。研究実施者は、Material Flow Accounts(MFA)に対応するものとしてMaterial Stock Accounts(MSA)を提案しているが、本研究では、物質ストックのほとんどを占める建設物を取り上げ、1)社会における物質ストックの定量化手法を複数開発してこれを適用し、MSAの体系およびその実施可能性を検証するとともに、2)人口減少なども加味しつつ将来シナリオの分析を行い、資源性、有害性の観点から建設資材に関わる中長期的な物質管理戦略について分析することを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
2006〜2007年度:建設資材の生産量、ストック量、廃棄量等に関連するデータ、建設物の寿命に関連するデータや文献を収集する。これら収集したデータをもとにしつつ、物質ストックを定量化する手法を複数開発し適用する。2007〜2008年度:物質ストックの定量化手法のうち、製品寿命を利用した手法などを将来推計手法に発展させる。その上で、人口減少なども加味しつつ将来シナリオの分析を行い、有用性、有害性の観点から建設資材に関わる中長期的な物質管理戦略について分析する。
今年度の研究概要
昨年度構築した将来予測モデルに対して、過去の建材の利用量のデータを当てはめるとともに、今後の建材廃棄物の発生量、建材の需要量を50年程度先まで推計する。また、人口や建設物の寿命、建材廃棄物の回収率に関するいくつかのシナリオ分析を行い、建材廃棄物の発生量の変化、建材の需要量の変化、利用可能な建材廃棄物量の変化について検討する。以上をもとに、再生利用可能な物質の建設ストックからの将来的な供給量、その将来的な需給バランス等について検討する。
- 関連する研究課題
- 0 : 循環型社会・廃棄物研究センターにおける研究活動