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ポスト京都議定書吸収源としての森林機能評価に関する研究(平成 19年度)
Study on the evaluation of carbon removals by forests under the Post Kyoto Protocol

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0707AE527
開始/終了年度
2007~2007年
キーワード(日本語)
吸収源,ポスト京都,フルカーボンアカウンティング
キーワード(英語)
carbon removals, Post Kyoto protocol, Full carbon acounting

研究概要

京都議定書で認められた植林・森林管理等の炭素吸収源活動に伴う吸収量評価モデルを開発し、吸収量推定の不確実性を検証する。テストサイトにおけるデータを用いて開発・検証されたモデルを用いて、最終的には国全体での吸収量の算定に利用可能とするための、地理情報データの整備とその精緻化も合わせて実施する。評価対象とする吸収源活動は、3条3項、4項の活動であるが、第2約束期間以降のフルカーボンアカウンティング・モデルにも発展可能となるよう、森林生態系全体の吸収量を把握できるモデルの開発と不確実性の解析を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

グローバルな生態学モデルを改良してローカルな炭素吸収量を推定するモデルを開発する。光合成、植生呼吸、リッター、土壌吸収の各プロセスも含めたモデルの精緻化に着手し、特に、フラックスデータを用いたモデルパラメータの同定を実施する。
フラックスサイトにおけるローカルな観測情報に基づいたモデルの改良・パラメータ設定、および土壌吸収を含めたモデルの精緻化を継続する。また、日本各地およびロシアのテストサイトにおけるリモートセンシング情報や土壌中炭素ストックデータを用いてモデルの高度化を検討し、モデルの土壌コンパートメントモデルの改良に着手する(平成15年〜16年度)。
開発したモデルを用いて全炭素収支の吸収量評価を地域レベルおよび国レベルで実施する。また森林インベントリデータによる推定結果との比較を通じて、不確実性の要素を解明・定量化を行う(平成17年〜18年度)。

今年度の研究概要

生態モデルと伐採モデルを結合したCO2吸収量モデルを用いて、第一約束期間における日本全国の吸収量予測を行い、第二約束期間やポスト京都議定書の吸収源の取り扱いに関して考察を加える。

関連する研究課題
  • : 関連P3 京都議定書吸収源としての森林機能評価に関する研究

課題代表者

山形 与志樹