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空間構造を導入した生態系モデルの開発(平成 19年度)
Development of spatial-structured ecosystem model

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0707AE522
開始/終了年度
2007~2007年
キーワード(日本語)
生態系モデル,シミュレーション,空間構造,多様性
キーワード(英語)
ecosystem model, simulation, spatial structure, diversity

研究概要

 生物の進化を導入した生態系モデルは、大規模で複雑な仮想生態系の構築に成功した。また、比較的実際の生態系に近い形状をもつ仮想生態系の構築にも成功しつつあり、このようなモデルを利用した操作実験も現在行われつつある。しかし、これらのモデルには空間構造が導入されていないという重要な問題がある。より現実の世界に近い条件での操作実験を行うためには、空間構造を導入したモデルが必要である。そこで本研究では、今後の操作実験の基盤として、複数の生態系が同時に進化するシミュレーションモデルを開発することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

 コンピュータの中に複数の生態系が同時に進化するモデルを開発する。同時に、生物間相互作用の構築方法、生態系内の相互作用プロセスを記述する基本方程式について吟味し、実際の生態系の形状、多様性変動プロセスを最もよく再現できる組み合わせを探し出すことを試みる。その後、このモデルを利用し、環境撹乱に対する生態系の応答についての操作実験を行う。

今年度の研究概要

 今年度は、コンピュータの中に二つの生態系が同時に進化するモデルを開発する。また、生物間相互作用の構築方法について、一度構築した相互作用は不変と仮定するモデルと、最適採餌理論を導入し、相互作用を頻繁に構築し直すモデルを開発する。また、生態系内の相互作用プロセスについて、Simple Lotka-Volterra, Holling II型、Holling III型を採用したモデルをそれぞれ構築し、それぞれのモデルの挙動の解析を行う。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動(生物圏環境研究領域)

課題代表者

吉田 勝彦

  • 生物多様性領域
    生物多様性保全計画研究室
  • 主幹研究員
  • 博士 (理学)
  • 生物学,地学,コンピュータ科学
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