- 予算区分
- BF 環境-廃棄物対策
- 研究課題コード
- 0608BF326
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- 残留性化学物質 3R,有機臭素系難燃剤,重金属類,家庭製品
- キーワード(英語)
- Persistent Toxic Chemicals 3R, Brominated flame retardants (BFR), Heavy Metals, Household Materials
研究概要
家庭系廃製品に含有される有機臭素系難燃剤(BFR)や重金属類等の残留性化学物質を取り上げ、物質代替、回収再生などの3R方策を含めたシナリオ研究を行う。特に家庭製品中の難燃剤使用に関し、3Rシナリオの遂行(物質代替、再生品利用等)に付随してハザード・リスク評価の面から留意すべきポイントを化学分析/バイオアッセイ統合評価から抽出する。環境動態モデルにBFR等を適用するための物理化学パラメータを整備するため、それらの測定および推算モデルの開発・評価を行う。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
1)BFRを環境動態モデルへ適用するための物理化学パラメータを実測と推算モデルにより効率的に整備する。製品に含有される残留性化学物質の使用過程あるいはリサイクル過程における挙動について解明し、化学分析/バイオアッセイによりリスク評価に資する知見を獲得する。
2)非BFRに対応した物性推算モデルの開発・評価を行い、BFR・非BFRの質の高い物理化学パラメータのデータベースを構築する。また、難燃剤の高分子材から大気や水への放出ポテンシャルを推定する。非BFR系難燃剤としての有機リン化合物の分析、毒性評価法を確立し、各種媒体中の濃度測定、評価を行い、BFRとの曝露比較を行う。
今年度の研究概要
環境条件をコントロールできる住宅モデルルームを活用して化学組成の明らかな家電や家具等を配置した生活環境を再現し、室内空気、ハウスダスト中の臭素化難燃剤ほか、有機ハロゲン化合物濃度と重金属類等、残留性化学物質の濃度について測定し、製品や建材からの放散量把握や、換気方式による制御方策について調査を行う。また、リン酸系の非BFRの水への溶解度およびオクタノール/水分配係数を測定するとともに、蒸気圧測定装置を作成し、BFR・非BFRの蒸気圧測定を行う。
備考
研究代表者 京都大学 酒井伸一 研究分担者 愛媛大学 田辺信介、高橋 真 神戸大学 竹内憲司 京都大学 平井康宏、浅利美鈴
課題代表者
滝上 英孝
担当者
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倉持 秀敏資源循環領域