- 予算区分
- AG 特別研究
- 研究課題コード
- 0608AG430
- 開始/終了年度
- 2006~2008年
- キーワード(日本語)
- 侵入種,組換え体,生物多様性
- キーワード(英語)
- INVASIVE SPECIES, GMO, BIODIVERSITY
研究概要
「カルタヘナ法」や「外来生物法」の規制対象外であるが、遺伝的多様性に影響を与える可能性がある輸入昆虫や寄生ダニ類、遺伝子組換え農作物及び移殖淡水魚について、その遺伝的特性と在来生物との遺伝的相互作用の実態把握をおこなう。これら生物に由来する外来遺伝子が在来生物集団へ浸透するプロセスを明らかにすることにより、それらの遺伝的多様性への影響を調査する。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:行政支援調査・研究
全体計画
侵入生物・組換え生物が遺伝的多様性へ与える影響を評価するために、(1) 侵入生物や遺伝子組換え生物の遺伝子が在来生物集団へ浸透するプロセスを明らかにする。(2)在来生物の遺伝的多様性を減少させる可能性のある侵入生物の遺伝的特性を把握する。(3) 外来生物法の対象外である同種個体の地域集団外からの移殖実態について調査を進め、その多様性影響を評価する。(4) これらの成果にもとづいて遺伝的多様性保全のための指針を策定する。
今年度の研究概要
(1)セイヨウアブラナ分布調査を実施する。遺伝子マーカーを用いて、ナタネ類集団中の交雑実態を明らかにする。実験圃場でナタネ類を栽培し交雑形成率を調べる。
(2)マルハナバチ類、クワガタムシ類及びダニ類について、遺伝子マーカーに基づき集団間の遺伝的分化を調べる。種間及び地域系統間の交雑実験を行い、交尾成功率及び産卵率を測定する。
(3)関東地方の河川水系において、淡水魚オイカワの標本を採集し、ミトコンドリア・核遺伝子解析によりビワ湖系統群の侵入状況とその水系別分布を把握する。
- 関連する研究課題
- : 関連P2 侵入生物・遺伝子組換え生物による遺伝的多様性影響評価に関する研究