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環境政策の長期シナリオ(平成 18年度)
Long-term Scenario for Environmental Policy

予算区分
CE 文科-振興費
研究課題コード
0609CE491
開始/終了年度
2006~2009年
キーワード(日本語)
持続可能性,長期シナリオ,環境政策
キーワード(英語)
SUSTAINABILITY, LING-TERM SCENARIO, ENVIRONMENTAL POLICY

研究概要

サステイナビリティの最も典型的で差し迫った課題である地球温暖化問題に焦点を当てた国際戦略の確立を目指すとともに、環境政策の長期シナリオを作成する。地球温暖化問題の解決に向けて、自然科学に重点をおいた気候モデルおよび社会科学やシステム工学に重点をおいた影響・対策評価モデルとの統合を図る研究等を進めることが必須である。こうしたモデルの統合および適用を通じて、京都議定書やそれ以降の地球温暖化対策が、地球規模の気候変動とその地域的影響を緩和する効果を推計し、中・長期的な政策対応のあり方を経済社会の発展のシナリオとの関係で明らかにすることを目標とする。なお本研究は、東京大学等が進める戦略的研究拠点育成「サステイナビリティ学連携研究機構構想(IR3S)」の協力機関として国立環境研究所が進めるものである。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

(1)気候変動とサステイナビリティの相互関連性の研究
IPCC、IHDP等の国際的な気候変動解決を目指している研究プログラムの報告書等を網羅的にレビューして、気候変動の持続可能性へ与える影響、および環境問題との関わりなど持続可能性、持続可能な開発の視点から再整理する。とくに指標化を行っている事例についてはレビュー及び試算を行う。温暖化問題に関する科学的知見や知識を構造化する方法の確立することを目指す。
(2)IPCCの評価報告書などをはじめとした気候変動に関する現象(科学的知見)、影響・適応(工学的視点)、対策(社会経済的視点)にもとづいた科学的知見の集積をはかるとともに、知識の構造化を試みる。知識の構造化にあたっては、関連分野の研究者の判断を活用するなどの方法論を検討する。
(3)問題解決型で自律的なアジア型の研究ネットワークの構築
中国、インド、韓国、タイの研究者との情報や研究成果の交換を通じて、共同研究の基盤を整備する。国立環境研究所が進める統合評価モデルの開発適用研究のアジア諸国とのネットワークも活用して進める。
上記の研究を進め、地球温暖化問題解決にむけた日本の国際戦略の確立を目指す。

今年度の研究概要

(1)気候変動とサステイナビリティの相互関連性の研究:IPCC、IHDP等の国際的な気候変動解決を目指している研究プログラムの報告書等を網羅的にレビューして、気候変動の持続可能性へ与える影響、および環境問題との関わりなど持続可能性、持続可能な開発の視点から再整理する。(2)温暖化問題に関する科学的知見や知識を構造化する方法の確立については、IPCCの第一から第三次評価報告書を中心として気候変動に関する現象(科学的知見)、影響・適応(工学的視点)、対策(社会経済的視点)に関連する科学的知見の集積をはかるとともに、知識の構造化を試みる。(3)問題解決型で自律的なアジア型の研究ネットワークの構築については、中国、インド、韓国、タイの研究者との情報や研究成果の交換を通じて、共同研究の基盤を整備する。

関連する研究課題
  • 0 : 領域横断的な研究活動

課題代表者

原澤 英夫

担当者