環境微生物の特性に関わる新規計測手法の開発（平成 18年度）
Development of new measurement techniques and apparatus for characterization of environmental microbes

研究概要

環境中に生息する多様な微生物の諸特性を計測するための、新規計測手法に関する研究開発および技術調査を行い、また、計測結果により得られた環境中での微生物の活性や動態の解析手法を確立することを目的とする。

研究の性格

• 主たるもの：技術開発・評価
• 従たるもの：基礎科学研究

全体計画

水圏等を中心に、環境中に生息する藻類やバクテリアなどの多様な微生物の諸特性を計測するための新規計測手法に関する基礎的な研究を行う。2006年度は主に、微生物活性の電気化学的測定手法としての細胞内電子伝達系などと共役するメディエータ物質についての検討を行う。　2007年度以降は、光計測等の応用に関する技術調査と、各種微生物の増殖過程の計測結果から、増殖速度などの推定法など、統計的、数理モデル的な解析手法についの研究を行う。

今年度の研究概要

微生物活性の電気化学的測定手法として、フェロシアン化カリウムなどの小分子で生体膜透過性があり、かつ電極上での酸化還元反応を起こすことができるメディエータ物質を用い、呼吸系や光合成系などの細胞内電子伝達系の中のチトクロームなどの電子伝達淡白質と共役せることで、バクテリア等の様々な環境微生物の呼吸活性を測定することを行い、微生物毎の各メディエータとの反応性についての解析・評価を行う。