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生活由来排水のリン除去・回収技術を導入した高度合併処理浄化槽の開発・評価(平成 17年度)
Development and evaluation of advanced Johkasou with phosphorus removal and recovery technology

予算区分
AI 研究調整費
研究課題コード
0505AI533
開始/終了年度
2005~2005年
キーワード(日本語)
リン除去・回収, 鉄電解脱リン法, 高度処理浄化槽, 生活排水
キーワード(英語)
PHOSPHORUS REMOVAL AND RECOVERY, PHOSPHORUS REMOVAL BY IRON ELECTROLYSIS, ADVANCED JOHKASOU, DOMESTIC WASTEWATER

研究概要

閉鎖性水域としての湖沼の水質改善が遅々として進んでいないことを踏まえ,総務省から国土交通省,環境省,農林水産省に対し,対策の適正化を実施すべきとの通知がなされた。これは,各省が取り組んできた湖沼保全への対策が効果的でなく,抜本的な対策を講ずるべきであることを意味するものである。このような富栄養化に対する防止のための対策については抜本的な見直しが必要とされており,汚水からの窒素,リン除去対策のみならず有価資源としての回収が重要な位置づけになってきている。その中でも,環境負荷削減項目のリンについては,閉鎖性水域としての内湾や湖沼の水質保全地域では規制値に対応する施設の導入が行われつつあるが,流域に分散する合併処理浄化槽においても,流域単位でリン対策を実行しやすいリン除去・回収・資源化技術の開発と導入が最大の課題となっている。リンは枯渇化資源であり,リンを100%海外依存する我が国では,将来的な見通しからリン回収循環利用を図るシステムの構築が重要課題となっている。そのため,本研究では,合併処理浄化槽を中心に,公共用水域の汚濁負荷の40〜70%を占める生活排水のリン対策として,鉄電解脱リン法に着目し,環境低負荷資源循環型の理念を取り入れた高度リン除去・回収技術の開発・評価に基づく枯渇化リン資源の確保と富栄養化防止の二重の対策技術システムの構築を目的として研究を実施する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究では,高度合併処理浄化槽におけるリン除去法として鉄電解脱リン法に着目し,リン除去性能,窒素除去性能,汚泥生成能,浄化生物相,リン含有率,リン回収特性等に着目したリン除去の高度・安定化に資する最適運転操作条件の確立を図ると同時に,資源循環としてのリン回収プロセスの開発を実施する。生活排水対策の強化および枯渇化が危惧されているリン資源の回収・資源化の重要性を踏まえ,高度合併処理浄化槽におけるリン除去法として鉄電解脱リン法に着目し,バイオ・エコエンジニアリング研究施設を活用し,リン除去の高度・安定化に資する最適運転操作条件の確立を図ると同時に,資源循環としてのリン回収プロセスの開発を実施し,枯渇化リン資源の確保と富栄養化防止の二重の対策技術の構築を図る。リン除去・回収資源化システムの設計・評価等を行う上での基盤となるパラメーター解析として,鉄電解脱リン法のリン除去性能と同時に,他の水質項目への影響,貯留汚泥特性,リン回収特性,浄化微生物への影響等を評価し,生活排水対策への展開を図る。

今年度の研究概要

鉄電解脱リン法は,鉄電極から溶出した鉄が排水中のリン酸と結合・沈降することによりリン除去を達成するものであるが,本研究においてバイオ・エコエンジニアリング研究施設を活用した流入負荷量・水温等の条件制御下におけるパラメーター解析を行うことにより,有機物,窒素,リン除去の高度・安定的な運転操作条件の確立化を図る。また同時に,リンを枯渇化資源として捉え,鉄電解脱リン法において生成するリン酸鉄の効果的な回収技術の開発を行い,枯渇化リン資源の確保と富栄養化防止の二重の対策技術の構築を図る。

備考

共同研究機関:(財)日本建築センター,(財)茨城県薬剤師会公衆衛生検査センター,工学院大学

課題代表者

蛯江 美孝

  • 資源循環・廃棄物研究センター
    国際廃棄物管理技術研究室
  • 主任研究員
  • 博士 (農学)
  • 生物工学,化学,土木工学
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